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もっとも簡単で、究極に自由な表現「ZINE(ジン)」のこと知っていますか?

こんにちは、アーツトンネルのタカキです。

突然ですが、ZINEって知っていますか?

ZINE(ジン)というのは、マガジン(MAGAZINE)のZINEが語源だと言われている、自由なテーマで作成された冊子のことです。

ギャラリーやカルチャー系のカフェなんかによく置いています。昔は、ビレッジヴァンガードなんかにも置いていましたよね。

実は昔、友人たち数名とZINEを作っていました。

その名も「炭坑夫の寝言」というZINEです。

「考える時間が多すぎる」

僕は大学を卒業し、田川という田舎の街に帰ってきました。

当時、田川で遊ぶ場所といえば、カラオケくらいしかなくて、20代前半の若者にとって田川の夜はとても長く感じられました。

そんな田川の夜、文化系の人たちやバンドマンはhacoというバーによく集まっていました。

ちなみに僕は当日、バリバリのバンドマンであると同時に、小説家を目指していました。

文化系バンドマンにとって、夜の田川には、マクドナルドかhacoくらいしか行くところがありませんでした。

当時、hacoには文化系の人たちが集まっていて、みんな「田川にいると考えることが多すぎる」という悩みを抱えていました。

そこで誕生したのが『炭坑夫の寝言』です。

僕たちはA4の紙にそれぞれ書きたいことを書き、言いたいことを言い、描きたい絵を描き、作りたいものを作り、それを貼り合わせました。

そして、大きな印刷機を持っている方を探し、その方に、安く印刷させてもらい、印刷した大量の紙をみんなで綴じ合わせました。

そして、『炭坑夫の寝言』は完成しました。2009年2月のことです。

表紙
『俺の田川』『私的地図』
『何でも食べてしまうTAGAWA』
『Pencil』
『第1話』
裏表紙

自由すぎた『炭坑夫の寝言』でしたが、元炭坑夫の方へインタビューしたことをきっかけに、もっとテーマを持ったZINEを作ることになりました。それが『ネゴトヤ新聞』です。

ネゴトヤ新聞の発行

例えば、『ネゴトヤ新聞』では、筑豊出身のおもしろい人に取材をした「人物図鑑」というコーナーがあり、音楽制作会社オフィス樋口の代表を務めている樋口太陽君や、アーティストとして活躍する陶芸家の篠崎裕美子さんにインタビューしました。

ネゴトヤ新聞vol.2
「人物図鑑」樋口太陽くん
「人物図鑑」篠崎裕美子さん

自分たちがおもしろいと思えることを追い求める。とても興味深く、幸せな時間だったなあ、と感じます。

読んで頂いた方にも「おもしろかった」「続けてほしい」など、ありがたいご感想を頂き、新聞社に取り上げて頂いたこともありました。

自分たちがおもしろいと思うことを表現する

偶然、同郷の友人たちと始めたZINEづくりは、思わぬ形で広がり、色々な人を巻き込んでいきました。

おそらくそれは自分たち自身が心から「おもしろい」と感じながらやっていたからだと思っています。

今後、アーツトンネルでも、おもしろいZINEを作ってみたいです。

このnoteでは、アーツトンネルの活動やアーツトンネルがあるいいかねPaletteのこと、さらには、地域のアート情報や筑豊地域の文化や歴史について、色々と書いて行こうと思っていますので、ぜひ、フォローお願いします!

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