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(映画 x 人種差別) フリーダムライターズ

アメリカで  #BlackLivesMatter  という黒人差別や不公平なシステムに対するデモが世界中に広がっています。

過去の記事でその歴史や経緯などを書きましたが、今回は映像でその実態がわかる映画をご紹介します。

といっても内容は暗い話ではなく、実話を基にしたサクセスストーリーです。

僕は19歳の頃、アメリカ留学前にアメリカの人種差別を知る目的で学校の先生に見ることを勧められみたのですが、本当に感動しました。

映画としても評価の高い作品なので、ご興味ある方はぜひご覧ください^^

あらすじ

舞台は1994年、アメリカ・ロサンゼルスのロングビーチにあるウィルソン高校

実はこの2年前、ロサンゼルスでは白人警官による黒人男性への暴行が無罪になったことがきっかけで、今回のようなデモに発展しました。

この時はこのデモが暴動へと発展し、60人以上の犠牲者がでてしまいました。(ロサンゼルス暴動といいます)

そんな背景もあり、この町は日夜ギャング間の抗争が絶えず、10代の生徒たちさえもその抗争に巻き込まれていました。

ウィルソン高校は元は白人を中心とした進学校だったのですが、人種隔離政策の撤廃により多様な人種を学校に受け入れた結果、秀才の白人はほとんど他の私立へ転校しました。

その結果、生徒には少数の白人、そしてラテン系、アフリカンアメリカン、アジア人が大部分となりました。

その結果、外だけでなく、学校内でも人種間で固まりそれぞれのテリトリーを保つような状態でした。

その状況の中、新人の白人教師エリンが赴任するところからストーリーが始まります。

希望を持って挑んだ教師生活はクラスメイト同士の喧嘩で授業にならず、、、

人種差別や人種間の抗争により”毎日が戦争”と感じる10代の生徒たちは、温室育つの白人教師には俺たち(私たち)の気持ちは理解できないと話を聞かず、クラスメイト同士のいがみ合いや授業さえもままならない状況でした。

ある日の授業中、1人の生徒が黒人のクラスメイトの唇を誇張した似顔絵を書き、クラスメイトに回していました。

その人種差別的な絵を見て笑っている生徒たちに、エリンはヒトラーの起こしたホロコーストの話をします。

しかしそのほとんどの生徒はホロコースト自体を知らず、エリンはその状況に驚きました。

そこからエリンは授業を見直し、生徒たちの複雑な家庭や生活環境、過去や未来、今思ってることなどを日記帳に毎日書き留めるよう言います。

生徒の多様な背景を日記により知ることでエリンと生徒の理解が深まっていくのですが、そこからの展開はぜひ映画で見ていただきたいです!

展開もそうですが、その日記の内容もかなりショッキングなのでこの頃の人種差別がどのようなものだったかを掴めるかと思います。

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この映画の「フリーダムライターズ」という名前は、人種隔離政策によりバスの座席が人種により分けられていた状況から自由な席に座る(フリーダム・ライダーズ)を文字った名前です。

そういった経緯からも人種差別を理解し、学ぶのに非常にいい映画だと思います。

また貧困やギャング抗争により黒人やヒスパニックは高校の卒業率が低く、その学歴から低賃金での労働ドラッグディーラーにならざる得ないサイクルが生まれているという現実。

そしてそれは「教育」、卒業というのも学歴もそうですが、過去や社会について「知る」「学ぶ」ことで変わってくる真の教育の重要性も学ぶことができます。

日本の教育も一方的な知識を教え、ただ詰め込むだけでかなり酷い制度ですが、、、この映画をみて「教育」「学ぶ」とは何かまで考えるきっかけにもなると思います。

何よりもこの映画が実話をベースにしていることが何よりも驚きです。

何事も為せば成る。

まずは希望や夢を持つことから歩みが始まるということを教えてくれます。

ということで、最後はこの曲の主題歌でもある Common の「I have a dream」をご紹介し、この記事を終わろうと思います。

映像もMartin Luther King Jrの公民権運動など使われていてすごくかっこいいです!

それでは、また^^

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