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(今日のアート)リチャード・タトルのWire Piece とは

Wire Piece:「美術史への彼の最も特徴的な貢献」と言われている作品だ。
リチャード・タトル ( Richard Dean Tuttle, 1941-  /US -*ポストミニマリスト)

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Wire Piece- Richard Tuttle

解説
Wire Pieceは、ドローイングと彫刻の関係についてのリチャード・タトルの考えを反映した一連のワイヤー作品です。
作品を設置するために、まず、タトルは瞑想状態に入り、与えられた作品を作成するために必要な線の長さと幅を思い起こします。この部分は、アウトサイダーアーティスト(アールブリュット)のスピリチュアリズム、いわゆるビジョナリー・アート(Visionary art/日本では幻想芸術)のようだ。

その線を壁に直接1回の流体の動きで描いた後、花屋で使うワイヤーのフィラメントをほどき、小さな釘で描いた線の原点に一端を固定します。
タトルは、ワイヤーフィラメントでラインの軌道をたどり、もう一方の端をラインの端の壁に固定します。
最終的な作品は、3次元に存在する線であり、ワイヤーによって投影された影が3番目の線形要素を作成します
このポイントは、その微動する影が、3番目のラインとなることかも知れない。参考:MOCA( Museum of Contemporary Art, Los Angeles)

It’s alive! Richard Tuttle creates a wire piece at SFMOMA


(註)*ポストミニマリズム(Postminimalism)とは、Minimalismをベースとして、影響を受けた、それ以降の視覚芸術、そして、音楽にも及ぶ。ミニマルアートについては、新旧の芸術家が幾何学的抽象化に移行に伴い、1960年代から、ニューヨークで発生している。

(註)映像も入れましたが、理解は? やはり、ミュージアムで、直に作品を見ることは大切なきが致します。その作品以外にも、全体の雰囲気からも伝わってくるものが違います。例えば、一般論ですが、オイルペイントの匂いとか・・・

以下、参考までに:どこか、アウトサイダーアーティスト(アールブリュット)の創成期、また、それ以前の世界観を感じるのだ。
・女性作家ロール・ピジョンの絵画とスピリチュアリズム

・マッジ・ギルとスピリットガイドとその絵画

・アンドレ・ブルトンとシュルレアリスムとアール・ブリュット(アウトサイダーアート)


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