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#2020年秋の美術・芸術!コンテスト- 堂々めぐりの連想ゲーム

#2020年秋の美術・芸術 !コンテスト-中間のご報告として、基本は、ほぼ時系列に(多少の順不動お許しください)、応募いただいた作品を、1作品ごとに、ご紹介とコメントとしての評を入れさせていただき掲載させて頂きます。まずは、ご応募ありがとうございます。

・堂々めぐりの連想ゲーム
Le yuséeさま 応募ありがとうございます。

(評)筆者のエッセイは、「堂々めぐりの連想ゲーム」から、至極の時を楽しんでおられるのだ、何とも、そこには優美な世界がある。
私は、連想ゲームというキーワードからは、KJ法やブレインストーミング、ブレインライティングを感じてしまう。すばらしい発想が、筆者におとづれる事を祈って・・私は、拝読させていただく事にした。

1)先ず、リストの愛の夢(第三番)から、「ウルビーノのヴィーナス」が連想されていく訳だ・・
・その音楽からのイメージした絵画
そこには、ヒトの受容機関からの知覚の割合を考えてみると、およそ80%近くが視覚、そして、13%程度の聴覚、味覚、嗅覚、触覚とつながるのだ。ここで、申し上げたい事は、感性を揺さぶるのは、治験的(認知行動科学)に、80%程度もあるの視覚情報よりも、聴覚(概ね13%)の方が遥かに、感性に訴えるものがあると言う事だ。

ここで、これ以上、学際的な話は置いて、筆者の楽しみに向かい合いたい。
そういった次第なので、今、フジ子・ヘミングさんの「愛の夢」を聞きながら、コメントさせて頂いております。

このウルビーノのヴィーナスは、ティツィアーノ・ヴェチェッリオ(Tiziano Vecellio,1490頃 - 1576/イタリア-盛期ルネサンスの画家)が1538年に描いた作品だ。
確かに、(私的に)サウンドとマッチングする・・

2)そして「ウフィッツィ美術館の至宝<ウルビーノのヴィーナス>展 “ルネサンス屈指の女神、500年の時を越えて日本初上陸” 」という図録を目前にした経緯が出てくる。
そこから、筆者の思いが馳せる「ウルビーノのヴィーナス」-Tiziano Vecellio
「足元で丸まって眠る子犬とは対照的に、キリリとした眉、知的な目でこちらをじっと見つめている彼女は、バラの花を無造作に掴んでいます。
私には、これから始まる儀式を冷静に受け入れる覚悟をした彼女が、自らをヴィーナスに変身させるために心を整えようとしているように思えました。
カンヴァスの世界に流れる時間や空気感と、リストの奏でるゆるやかなテンポ、広がりを感じさせる響き、そして左手の滑らかな動きを誘うハーモニーのピアノ曲、この二つがぴったりマッチしたのですね。」
そして、「絵を受け取った数ヶ月後にウルビーノ公となった “注文主(ローヴェレ)ウルビーノ公のためだけのヴィーナス” が正解なのですね!
119cm×165cmというサイズからするに、彼女は等身大に近い姿で描かれているはず…。やはり、どうしても彼女に会いたくなりました。」
見事に、筆者はそのあたりを解説してくれている。
そして、その図録から、
「副題は “古代からルネサンス 美の女神の系譜”。美の女神というテーマで「ヴィーナスとキューピッド」「パリスの審判」などのヴィーナスに関係した美術品が展示されていたようです。テーマを絞って横断的に絵画が見られるのは美術展の醍醐味です。<ゲッセマネの祈り> なんてマニアックな場面設定をテーマにするのも面白いかも・・・」
そして、仮想美術展にも・・なんとも楽しいひと時だろう。

3)そして、映画『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』の予告編に話は移る。
「この予告編は素敵なフレーズがギュッと詰め込まれているので、本編より好きかもしれません」
確かにそうだろう、私も、予告編(Trailer)のショートスパンでのカットつなぎとサウンドに感銘する。

4)そこから、ティツィアーノ繋がりで、原田治氏(はらだおさむ,1946-2016/Illustrator)のエッセイ「ぼくの美術帖」につながる
イラストレーターの原田氏が 好きな美術家について書いたエッセイ本です。
「ぼくの美術帖」原田治著

そして、筆者も以前、noteに投稿なさっているのだ。
『ぼくの美術帖』で原田氏が大好きなティツィアーノ作品として挙げているのが『手袋を持つ男』のその部分の投稿は・・

5)そして、リストの愛の夢(第三番)に戻り・・
「2020年1月に行った<ブダペスト展~ヨーロッパとハンガリーの美術400年~>で、ムンカーチ・ミハーイが描いた『フランツ・リストの肖像』(1886年)を観ました。」そこへ、つながる。
作曲家リストと画家ムンカーチとの歳の差を超えた親交と、リストがムンカーチを応援し「ハンガリー狂詩曲 第16番」を送付した部分に触れる。
ここで、私も、「ハンガリー狂詩曲 第16番」を聴くことにする。
リストとムンカーチとの間にある、温かいものを感じながら・・・
そして、筆者は、連想の扉を閉めるのだ。
それは、秋日和のような至極のひと時だろう。筆者の博学さや感性も感じるだろう。
拝読する者も、その世界に連れて行ってくれる至極のエッセイだ。
ご応募ありがとうございます。

(註)ヘッダーのウルビーノのヴィーナス( LaVénusd'Urbino)は、パブリックドメイン(public domain)であり、Creative Commonsで使用しております。

(お知らせ)コンテストについて
締切日時は、2020年11/14(土曜日)24:00
結果発表は、2020年11/15(日曜日)18:00 です。
締切間際に応募された作品は、当然審査の対象内ですが、
作品評が、結果発表後になることもご了解ください。(まぎわに、入稿予定の方は、私の記事のコメント欄に、ご一報いただけますと幸いです)


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