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#2020年秋の美術・芸術!コンテスト-中間のご報告-セザンヌの本はセザンヌ・カードで!

#2020年秋の美術・芸術 !コンテスト-中間のご報告として、基本は、ほぼ時系列に(多少の順不動お許しください)、応募いただいた作品を、1作品ごとに、ご紹介とコメントとしての評を入れさせていただき掲載させて頂きます。まずは、ご応募ありがとうございます。また、これから、応募ご希望の方も、個々の多様な、、ご自分の視点で、気軽にご応募くださいませ。

・セザンヌの本はセザンヌ・カードで!
Le yusée さま 応募ありがとうございます。

(評)楽しく読めるアート系のエッセイだ。その筆者は、いつも謙虚な姿勢で、身近な日常性、視点にもアートという意識を常に持ち続けている。
最初にあるのは、本棚の書籍のことだが、調べるという事の記述がある、紙媒体での信頼性(ISBN等)、再読性、インタラクティブ性等が、紙媒体の必然性だろう、そのあたりを筆者もしっかりと押さえているのだ。
その紙媒体である書籍のメリットを知り尽くして、そこへ、視点が置かれているが、その本棚は、そこに書物があるだけでない、筆者の大きな知性の「引き出し」だろう・・・
そこから、実に筆者が博学であるかは想像ができることなのだが・・・
文章は、謙虚に続く、Web上で見つけられた、「西洋絵画・図書カード」の事だ。
それは・・
・『りんごとオレンジ』セザンヌ オルセー美術館 
・『グランド・ジャット島の日曜日の午後』スーラ シカゴ美術館 
・『アルジャントゥイユ』モネ オランジュリー美術館 
・『ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会』ルノワール オルセー美術館 
そのどれもが、極めて著名な作品だ。
電子書籍の時代に、それらの図書カードの絵画の中には、日常と乖離した異世界的な大きなアート世界が込められている。
それは、小宇宙のような佇まいで、ある意味、皿絵のような世界がそこにはあるのだ。
筆者の感性は、即時にその部分を捉えている。
その1つ1つに、筆者には、広大な思とその世界が広がっているのだろう・・

そこには、筆者の在住された、パリの、例えば、オルセー美術館、オランジュリー美術館等々で見た印象派・ポスト印象派からの流れの絵画の世界を思い起こして、その制作された時代生と共に空気感に触れているのかも知れない。
そして、このエッセイを拝読してる読者や私が、その世界をまたも繰り返して、想像することは実に楽しい・・それらの絵画もそうだが、あのパリの空気感もだ。
また、「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」のカードを、ルノワールの好きな方が貰ったら、嬉しいでしょう、その方は使えないかも知れません。
筆者は、日常から、これだけの世界観を拾い上げる感性とインテリジェンスをお持ちだと言う事だ、繰り返し読みたくなるステキなエッセイだ。

(余談)少し逸れるが、紙媒体と印鑑を考えると、例えば、印鑑に触れると、、いわゆる行政改革の書類においてのそれとは異なり、例えば、日本の独特の実印と印鑑証明があれば、家屋や普通自動車等々が、本人がその場に居なくとも売買ができるメリットがある、それは、日本には、公証人が少ないと言う現実もあるからだ。

(追記)そして、私的な話だが、スーラの点描のから、加法混色(光の3要素-RGB)を絵具(画材は原色混合だが)で並べて、その色を置くと白になる、そのような事もこのエッセイから刺激されて思い起こしてくるのだ。

(今後のお知らせ)現時点での、次回以降のコンテストのご紹介予定は、ほぼ、時系列にご紹介、そして、コメント(評)を入れさせていただきます。
・【目印を見つけるノート】179. ラファエロとマルガリータのラブストーリィ おがたさわ さま
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このコンテスト #2020年秋の美術・芸術  は、コンテストの形式として、3名の入選はございますが、ある意味、ドクメンタ(カッセル/ドイツ-一人のディレクターによるキュレーション)の展示会ように賞はございません。
そして、主催者は、企画に才知ある秋氏のデレクションと私(artoday)のコメント(評)で構成されております。         
それは、「そもそも美術エッセイは発表の場すらない」という視点や、小生(artoday)の、もっと、身近に気軽に、美術.芸術の裾野の広がりを願っての事でもございます。
どうぞ、気軽に日常のことで、思いつかれた事を応募なさって下さいませ。

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