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オルセー美術館が入場を拒否した女性とマネの露出度

オルセー美術館が入場を拒否した女性と、そこに展示されるマネの露出度・・

オルセー美術館(Paris)のスタッフが、入場を拒否した胸元が開いたワンピースを着て来場した女性を拒否したという、その後、批判受け謝罪したと言う報道がAPF(2020.9.14)で、そして、その後、ご本人から、ツィートされていた。

昨日のコラム(身体アートのロバート・モリスの「Waterman Switch」とマネのオランピア)にも書いたのだが、エドゥアール・マネの「オランピア」(1863)も、そして、「草上の昼食」(そうじょうのちゅうしょく: Le Déjeuner sur l'herbe/1862-63)も、そのオルセー美術館に収蔵・展示されている。それらの作品は、サロンに入選したものの、その当時も、現実的な裸体の女性を描いた事が批判された。(その裸婦モデルは、どちらも、ヴィクトリーヌ・ムーラン)

マネの「オランピア」(1863)のコピー

スクリーンショット 2020-09-16 8.12.31


その「草上の昼食」では、ピクニック中の男女の様子。女性は全裸、男性はタキシード姿、それ以前の画家では、裸婦は女神になぞられていた。その時代、時代で、いわゆる常識は、移行していると言う事だろう。イメージと文化の移行と言えるのかも知れない。
その視点の問題だけだろうか?
ただ、ここで、問題視するつもりはない、それは、オルセー美術館から、すでに謝罪も済んだ事だから・・

(追記)オルセーも、その女性に、謝罪だけでなく、ヴィクトリーヌ・ムーラン賞とか設立して、授与してはどうだろう。なんだか、笑えない現実なような気がしたのだが・・

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