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クリストの包まれた凱正門 : Paris-2021.9.18-10.3

クリスト夫妻のプロジェクトから、包まれた凱正門(Paris-2021.9.18-10.3)
クリストとその妻のジャンヌ=クロードのプロジェクト「包まれた凱正門」2021年9月18日(土)-10月3日(日)が実現化した。

Christo (1935-2020)/Jeanne-Claude(1935-2009):そのクリストは1935年6月13日ブルガリア生まれ。なんと、同年同日生まれの妻ジャンヌ=クロードと共に、「クリストとジャンヌ=クロード」名義で創作を行い、布で景観や施設を一時的に包むアートプロジェクトを主にを展開した。

それは、クリスト達の60年前のインスタレーションの原案を、凱旋門を管理するフランス政府とポンピドゥー・センターが、共同サポートで実現した。

「L’Arc de Triomphe, Wrapped」(ラッピングされた凱旋門)
それは、クリスト達のアートインスタレーションの一環として、布でラッピングされることになった。

L'ARC DE TRIOMPHE of Paris WRAPPED by CHRISTO & JEANNE-CLAUDE

 最期のクリストのプロジェクト

L’Arc de Triomphe, Wrapped 2021.9.18-10.3(ライブカメラより)

ラッピングを剥ぐ凱旋門

L’Arc de Triomphe 2021.10.5

Christo and Jeanne-Claude: L'Arc de Triomphe, Wrapped

パリの象徴として、「エトワール凱旋門」は、「エッフェル塔」と並ぶ、モニュメントだ。その力強くそびえ立つ凱旋門が、巨大な布でラッピングされた。
ライブカメラの映像からも、青みがかった銀色の布は、微妙な反射光の色彩をかもし出している。かってない程の存在感のある凱旋門だ。

そのクリストと、その妻のジャンヌ=クロードのプロジェクトは、これまで、パリ最古の橋「ポン・ヌフ」(Pont Neuf-16-17th)、ベルリンの国会議事堂(ライヒスターク)、ニューヨークのセントラルパークのゲートなどを布で包んだ壮大な作品で知られる芸術家ユニットだ。
それらは、重要なランドマークをラッピングする表象だ。

クリスト「梱包された凱旋門」(パリのためのプロジェクト)コラージュ1988 Private collection

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Fig.l’Arc de Triomphe, Wrapped-2021

プロジェクトは、2009年に妻のジャンヌ=クロードが亡くなり、その後、夫のクリストが、そのプロジェクトを推進していた。2020年春に予定されていたプロジェクトは、ウィルス禍の影響により2021年に延期された。ただ、残念なことに、2020年5月に、夫のクリストが、ニューヨーク(本拠地)で生涯を閉じた。84歳だった。
ただ、その遺志を継いでプロジェクトは続行され、フランス政府とポンピドゥー・センターがサポートされて、日の目をみた。          「そのプロジェクトは、視覚的、芸術的な側面を全て描き出していて、彼らがいなくてもこのプロジェクトは実行できた、と甥は語る。」- Interview with The Guardian

この世界中が、次なる変異株と、その禍の中、うれしいプロジェクトだ。そして、リアルにいつでも見える、Live映像(2021.9.18-10.3)も、誰しもが、 この時のParisが身近に感じる・・

・Christo and Jeanne-Claude: L'Arc de Triomphe, Wrapped         このプロジェクトは、2021.9.18-10.3で終了しましたが、印象に残るプロジェクトですね。

#クリスト #包まれた凱正門 #ポンピドゥー・センター

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