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イリヤ・カバコフ- 社会主義国家でのアンダーグラウンド

イリヤ・カバコフ(Ilya Kabakov 1933- ソビエト連邦ウクライナ生)
スリコフ記念美術大学(モスクワ)で学んだ後、挿絵画家。そして、1960-70年代には、モスクワのアンダーグランド芸術の潮流にのり、絵画、インスタレーション、ジャンクアート(廃棄物から創造する)を制作する。85年スイスのベルン市美術館での展示会で、国際的に好評を得た。89年-からは、民主主義の国-アメリカ合衆国のニューヨークを拠点にインスタレーション(架設装置的な表彰)をおこなった、そのポイントは、インスタレーションにサウンドも伴う表象だ。ここで、国際的な位置づけも確立した。このNY時代、多少時代は前後するが、ポップアート(pop art)アンディ・ウォーホルの表象と関連づけて、一考するのもよいかのも知れない。

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’93年ベネチア・ビエンナーレのロシア館代表作家に選ばれた他多くの国際的に活動して、2008年ロシアのプーシキン記念美術館で夫婦(イリヤ・カバコフ&エミリア・カバコフ)の大規模回顧展が開催される。日本でも数多くの展示がされている。
2018年、トレチャコフ美術館で大回顧展「誰もが未来に連れていってもらえるわけではない」が開幕された。
社会主義国家の中でのアンダーグラウンド的な作品群を制作することは、苦難の道を生き延び、死の運命の先までの救いを乞う人間的な世界観だ。それは、イリヤ・カバコフ自身の生き様と言えるだろう。

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 (c)Ilya Kabakov

Ilya and Emilia Kabakov  ‘The Viewer is the Same as the Artist’ | TateShots


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