民間から転職した行政1年目が語る「行政論」
今日は織田のこの10か月で神戸市で学びながら実行をしている「行政論」!
まだ行政1年未満の織田なりの意見なので、
「ここ違うかもよ?」「ここはこうかも!」「カプチーノは朝飲んだ方がいいよ?」
などあればぜひ教えて下さい!^^
■民がやらないことをやる
あ!あと、今回は「新産業課のような部署」を前提としています。
行政はもっと新産業課じゃない部署のように、生活が成り立たない環境にいる方などのセーフティネットが何よりもまず大前提で、
いずれにせよ「民がしない/できないことをやる」という点では変わらないですが、
今回の下記に書くものは、我々のような新産業課のような部署もあるので、その後者の部署としての立場の話です!
あと、「株式会社神戸市」と言われてきた神戸市での前提かもしれないですが!そんな行政論(神戸市行政論?)を共有させてください!
(1つの地方自治体が、六甲山削ってそれでポーアイ六アイって島作ってるって、冷静に考えたらやばいですよね)
■市民が主体、とは
神戸市は「市民が主役の街」という言葉を言うことが多いです。
鬼のように共感する次第ですが、なぜ行政主体じゃないかというと、
行政は主導はしてもいいと思うのですが、主体は行政ではなく、民だと思うんです。
つまり、基本的には民が何かを興していって、民が世界を変える、日本を変えると思っています。
そのサポートがあくまでも行政であり、行政が主体でやったところで、
それが民の熱を奪うことも多い(行政がやってくれるからいっかー)と思い、
しかも行政は構造上
・癒着が起きないように、基本3~5年などで職員は移動する
>人に頼った仕掛けをしたら、その人の移動と共に、その火は消える
・行政予算も、トップ(市長など)が変わればその後続かない可能性はいくらでもある
なので、行政が主体となって何かをするのって、継続性の面ですごくリスキーです。
■火種に火が付くデザインをして、無色化する
じゃあ行政がすべきことは?というと、織田の思想としては、
最初の火付け役や調整、つなぎなどは、ニュートラルな立場の行政が行ないつつも、
その後もずっと行政が続けないと成り立たないのであれば、それは永続性はないと思っています。
行政が火をつける手伝いをしたり、その仕組みを作ったりサポートしたりしつつ、
その後は民の火がいかに大きく長く燃え続けるか
それをサポートしたり、全体を見たり、することが行政の役割だと思っています。
そのためには何をすべきか?を本当に日々考えていて、
そもそもそもそも!織田は過去ずっと、完全にプレイヤーとしてやってきました!
アーティスト、クラファンもですし、起業相談もひたすら鬼のように相談受けまくる、イベント企画しまくる
司会、ファシリ、そしてコミュニティも自分がプレーしながら!でしたが、
これだと広がりに限界を感じていたタイミングでT-KIDSを立ち上げスクール長に、
その後行政に入り、
今では「いかに自分がやらずに世界がぐるぐる回るか」が最大の関心事です。
■全員の当事者意識
そんな中先日、ある人と初めて会う際に
「なんか社会課題って大きくて、自分事にできなくて」という話を聞きました。
おおっとってなりましたけど、意味もわからなくないなーと思いました。
過去旅をして、貧困地域を見たりして、自分の裕福さを知り、ありがたさを知り、
「寝ぼけたこと言ってられない」
と思っているのが根っこにエンジンとしてありますため、その人にも本当に大変な場所とか見てもらったら変わる気もしなくもないですが、
ただ、世界の1%が世界の半分のお金を持つようなスーパーパワープレーできる人たちがいる中、
そして構造とかでがんじがらめなところがある中、
どうやって世界変えたらいいんだ、、、!!!と思うことはあります。
ただ、最近の結論は、
「半径50メートルだとしても、自分にとっての世界が変わることが、大事」
でそれの繰り返しでもある。
つまり「誰もがまず自分の周りの世界を変えられる可能性がある」で
「それの連鎖で世界は変えられるかもしれない」
とも思い、そう思えて、自分の半径50メートルをよくできると思うなら、
それが当事者意識であり、それの集まりが市民が主体の街なんだと思うんです。
そういう意味では自分の活動がさらに加速するためのフィールドを提供する行政がいるとか、
行政職員が近いことで「行政って近い」「行政って身近」と思ってもらうのも素敵だし
当事者意識に繋がる。
あと!!!今年から始まる若年層起業家創出事業でも
提案者さんが「起業家が身近な街を目指します」と言ってくれていて、
これがすごく気に入っています!!!
究極は、「みんな人間」「みんな友達」を実感することで、
みんなで飲む、とかなのかもですが、
世界って本当に飲み会で変わるんじゃない?とも最近思うようになってます。
なのでまとめると、
行政としては飲み会最初に主催して、
その飲み会をしたい人が出てきてその人がそれで儲かって、
行政はその分野で色をなくして、
また次の火をつけたり次のつなぎをする。
極力「やらない」ためのデザインをして、哲学を磨き続ける。
何が欲しいか聞くのではなく、
どつしたいのか聞き、手助けをする
なのかなーと思いました!
行政1年もやっていない織田の話なので、色んなご意見いただき、
アップデートしたく!
皆さんももし、
・ここはこういう側面あるよ?
・ここ違うかもよ?
・実は醤油かけたほうが深みが出るよ?
・その他想い
などあれば遠慮なく教えて下さい!^O^
皆さんそれではグロリアスハイパーリンクな木曜日を!!!!!!
アート、教育、探究、子育て、生き方。アーティストとして、スクール長として、本音しか書きません!