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ゆでたまごの中井先生の子育て。

コミックの巻末のコーナー

僕が画家になったきっかけは、間違いなく「キン肉マン」の影響です。
小学生の時に流行ったので、毎日練習して、休み時間に黒板に描いて披露して来ました。
いつか、著者・ゆでたまご先生に会えたらいいなぁ!

さて、キン肉マンも80巻にもなりました。その巻末のコーナー「ゆで問答」(読者の質問コーナー)を読んでいたら、育児に悩む男性の質問がありました。
中井先生(作画担当)の答えがとても心に沁みました。当時は人気絶頂の時です。寝る暇もないほどの過酷の締め切りの中で、どう向き合っていたのでしょうか。

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「時間がないから(子育てが)出来ないというよりは、どうしたら時間が作れるだろうかって方向で僕はずっと考えてました。それで休みの日ができては子供のために思い出を作ってやろうというつもりで、遊園地や旅行なんかに連れて行ってましたけど、今になって本当に思うのは実は全部、逆だったんですね。
むしろ、僕の方が子供に楽しい思い出を作ってもらったんだなぁと思うんですが。子供は僕が連れていったこと自体、忘れてることもありますから(笑)。
今のうちから自分の思い出作りのためだと思って、どんどん積極的に時間を作る努力をされておくことを僕としてはオススメします!」
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子育ては、自分の時間もどんどん奪われていくし、もう暴れ馬みたいだし(汗)、1日をなんとかやりくりしてやっと終わった・・って感じで余裕がないことが多いですが、「自分主体」の人生から見ていれば、子育てほど自己犠牲はありませんよね。
でもそれは犠牲なのかっていうと、後から思えば中井先生が言われるように「思い出を作ってもらってる」ありがたい奇跡のようなもの。
まるで、毎週、連載の漫画をワクワクして読むようなものかもしれません。かけがえのない思い出。子供たちはすっかり忘れてしまうけど、僕ら親にだけ残る、あたたかく、癒される思い出。心の底から愛が湧き起こる思い出。

子供も成長すれば、葛藤も増え、ぶつかることもあり、やがては自立して手が届かないところに旅立っていくのでしょう。その時にはもう見守ることしかできない。「親がいる」ってことすら忘れて、無我夢中で必死に人生を歩むのが成長した子供たちでしょう。僕もそうでした。

比べて小さい頃の子供たちは、無我夢中で親の愛を望んで、楽しくて、純粋で、自分がユニークなことすらわからない。妖精のようなものですよね。泣いたり、笑ったり、怒ったり、目の前のことが全て。今が全て。「大好き!」って言ってくれるのも、今だけなんですよね・・(笑)。

本当にかけがえのない、お金には絶対代えられない、奇跡的な時間をいただいている。ありがとう!ありがとう!って言いたいです。
(でも、親としてしっかり導いていくことも大切ですね)。頑張ろう。

今を大切に。子育てを楽しもう。

PS、中井先生の息子さんは、プロレスラーになりましたよ。

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