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画家・ペーの日記
2022年7月3日 08:40
大昔、生き物たちはそれぞれに自分の気に入らない色を持っていました。ある時、白い鳥がそれらの色を1つづつ引き受けましょうと名乗り出ました。木々は、朽ちゆく茶色をわたしました。空は、どんよりとした灰色雨は、不透明な青ゾウは、病に侵された皮膚の緑キリンは、抜け落ちた毛の黄色魚は、剥がれた鱗の銀・・そのほかにも、あらゆる色を引き受けたその鳥は、真っ黒な姿になっていました。
2022年7月15日 09:56
骨そこには動物たちがいたただし、全て骨だった生前の躍動感そのままに空洞の眼差しは虚空の闇を睨んでいるあるものは脅威から飛び立とうとしているあるものは安寧な世界で食しようとしているそれら生き物としての成り立ちを支えている圧倒的な神の所業美しきフォルム進化を重ね多様性を生み生き物はその宿命を全うするべき役目を負ったそこに心を見出そうとするのは人間がもっ