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「ビジネス」と「芸術(アート)」。そして未来の行末について。

「ビジネスはアート(芸術)だ!」

的なことを、若手のカッコいい、意識高い系のビジネスパーソンの意見を、何かで見聞きしたことがある。彼らの言わんとしている事はよくわかる。

しかし、誤解を恐れずに言うなら、

「はぁ?」

と、俺は違和感を感じて、思わずそう言ってしまいたくなったことがある。

いや、もちろん「何が芸術なのか?」という、アートへの明確な“線引き”ってないし、ある意味なんでも『言ったもんがち』なのが芸術の分野だ。アイドルの歌だって「芸術です」と言えばそうだし、その素人の子が「アーティストです」と名乗れば、恐らくそうなのだろう。

だから、ビジネスバリバリの人が「このマーケティングはアートだ!」と言っても、なんら間違いではない。

ただあくまでも、俺の考えというか、俺の概念では、「芸術“的”なビジネス」は存在するのだろうけど、ビジネスとアート(芸術)って、違うものだと思っている。

(ちなみに、現段階では、ってことだ。今後は変わる。後半に理由を述べる)

ビジネスって、やはり『人から必要されるものを提供する』から成り立つ。つまり、需要があってこそであり、そのニーズを満たす事で、お客様を幸せにする事で『対価』をいただき、仕事として成立する。だから、ビジネスは『人が何を求めているのか?』に対しての嗅覚は重要だし、それがマーケティングスキルだ。

マーケティングによっては「ニーズをないところに作り出す」事で、意図的に仕組むことも可能だ。

「地震が来るぞ!」と言えば防災グッズが売れるし、「マスクが足りません!」と言えば、高くてもマスクが売れる。

そんな危機感煽りビジネスじゃなくても、「〇〇が欧米で流行ってます!」とか、「〇〇チャート1位!人気です!」的な誘導もそう。

しかし、ニーズがある以上、そこに供給すれば、「奉仕」になり、需要が満たされた人は幸福感を味悪。供給者が行った行為は「愛」だ。そう、ビジネスの基本は愛だ。

確かに、アート(芸術)も、『ビジネス』に“使われる”事がある。恐らく、ほとんど一般の人にとって、芸術って、なんらかのビジネス運営、商業利用されたものしか知らないだろう。なんらかのマニアやフリーク以外、商業出版、商業流通以外で、作品に触れることってないからだ。

つまり、音楽にしろ、絵画、文学、あらゆる芸術も、ビジネスとして成立しているからこそ、たくさんの人に届くし、それが「社会」の中に組み込まれている。

例えば、製作会社やら出版社やら販売店、流通会社、イベントスペース、展示会場にも、お金が行き渡る。

しかし、芸術って、冒頭に述べた『人から必要とされるものを提供する』って概念とは、ある種「正反対」のものがある。

そもそもアーティスト(芸術家)って、むっちゃ自分勝手なものだ。社会の歯車に組み込まれていないのが、芸術家だ。

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