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日本人男性は妻や恋人に「愛してる」と言葉で言うべきか?

「パートナーが“愛してる”と言ってくれない」

既婚者の女性がよくぼやく言葉ですね。

「外国人はちゃんと言葉で言うのに!どうして日本人は妻や恋人に言葉できちんと伝えないのか?」

と、多くの日本人女性たちが思っていて、それを聞いた男性人も戦々恐々になりながら、

「うわわわわ!言葉で伝えなあかん!愛してるよ!好きだよ!今日もきれいだね!ご飯おいしいよ!ありがとう!いつもありがとう!」

と、言葉で伝えると「よし!」とエサをもらい、それを上手く言えないと、お預けをくらいます。

確かに、人間はテレパシーが使えませんので、言葉で言わないと伝わりません。だから、言葉でしっかりとコミュニケーションをとる必要はあります。

しかし、どうして日本人男性は伝統的に、妻や恋人に「言葉」で伝えないのか?ってことを考えたことがありますか?

以前、誰かと(女性です)そんな話をした際に、

「日本の男は口下手だからでしょ?でも女は何事も言葉で伝えてほしい。言葉じゃないとわからない。愛してるって言って、なんて言えない時代だったのよ。女は下に見られてたからね」

みたいなことを言ってましたが、はたしてそうでしょうか?

あ、「愛してると言うべきか?」というタイトルですが、答えはわかりません。でも、なんとなく日本に蔓延してきた「男は女に愛してると言葉で言うべき!」という空気感に対して、ちょっと考えてみたいと思ったのです。

どうして日本の男は欧米人みたいに愛してると言葉にしないのか?

口下手で言えなかった男も多いでしょう。釣った魚にエサをやらんとばかり、結婚したら豹変する男もいたでしょう。男尊女卑でふんぞりかえっていた男もいたでしょう。

で、女性の方はどうだったのか?「夫は何も言ってくれない!」ってみんな思ってたのでしょうか?

この世界は陰陽の世界です。男と対をなすのは女です。先程の女性の言い分は、「日本の男は昔から気が利かなくて、男尊女卑で女を下に見ている」との言ってましたが、仮に日本の男がそのような低レベルの男だったとして、女性だけがハイレベルだったと?

どちらか一方に極端に偏る、ということはほとんどないのです。

なんとなく、「昔の女は抑圧されていた!」という価値観が浸透していますが、そういう側面はあれど、僕はその説を全面的に肯定しません。必ずいつの時代も、夫婦になるのは「どっちもどっち」なんです。合わせ鏡です。

色んな夫婦やカップルがいたでしょう。その中で、諍いばかりの夫婦も多くいたでしょう。しかし、みんながみんな「女を見下した男」と「男に不平を言う女」だっととは思えません。

女性の方はこういうことを書くと感情的になる方がいますが(上記の女性のように)、落ち着いて聞いてくださいね。愛してるなんて言う必要がないとか、そういう話ではないですから。

その前にちょっと話題を変えます。

今の時代はSNSだのメールだの、デジタルで世界中どこにいても一瞬でメッセージが送れるし、テレビ電話もできるけど、一昔前までの通信手段は「手紙」です。

男女間でも「恋文」を送り合っていたのです。戦後はラブレターですが、江戸時代も文で合図を送りあい、そして夜這いに行く、という風習があったとされます。

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