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春夜夢 (ハルノヨノユメ)


恋した日々も別れの時も、
人生は・・・
すべて みな
春の夜の夢のごとし


過ぎし時も来る日も・・・(「春夜夢」雷無良寿・絵)

ただ今宵こよい
君とともにあること
真実まことなれ 
とは、夢二の愛のかたち



昔眺めた満開桜のはかなさの
しの
美しき気持ちよ。
膝を抱えてうずくまっている、私の心の奥の隅っこに・・・・・・


             * * *

昔、京都御所の西側、烏丸丸太町北西角にアオキ書店という大きな本屋さんがありました。確か、入り口横の階段を2階へ上って、フロアの奥の棚に竹久夢二の詩画集を見つけました。

それが夢二との初めての出会いでした。アオキ書店はもうなくなってしまっていましたが、その本は今も私の手元にあります。

今私は、夢二の故郷、岡山に暮らしています。「本に導かれてきた」のかも知れません。

一度ですが、夢二の生家を訪れたことがあります。夢二の部屋の畳の上で、しばらく寝転んで、子どもの夢二の声の気配に耳を澄ませていました。

京都と、夢二と、不思議な懐かしさを感じます。
絵画作品「春夜夢」は夢二も暮らした大好きな京都の「桜」と「夢二」を偲んで作りました。

夢二が子どもだった頃の部屋に寝転んで


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