誰かの旅の日記｜瀬戸内ダイアログビレッジ

瀬戸内ダイアログビレッジ体験記

瀬戸内ダイアログビレッジ
西瀬戸内海に浮かぶ倉橋島にあるゲストハウス。よく寝て、よく歩き、よく読んで…余白を楽しむ宿。旅人と、地域と、対話する宿。

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文章を書いてみた。
それは、どこかの誰かに「何か」引っかかってくれたらいいなと思うから。
ここはわたしをそんな気持ちにさせてくれたところ。

どんなやつが書いてるのか怪しいから簡単に話そうかと思ったけど、年齢性別やら職業やらこれまでの経緯やら話したところで伝えたいことではないからやめよう。
そんなことはどうでもよくて、何となく読んでみようかなとなったら、今のわたしと同じようにふと立ち止まって自分を見つめるきっかけになったら嬉しいなあ。

そもそもわたしはあまり観光地巡りをするような旅のスタイルではないから「ここおすすめです！」ということは言えない。
ここ行かないと、これ食べないと、もったいないという考えはあまりなくて、気ままな旅のスタイル。
行きたきゃ行くし、気が向かなきゃ行かない。事前に調べることもあまりしないからそもそも知らない笑。でも出会った人から教えてもらったり、気ままに走ってお気に入りの場所を見つけたり。本来のわたしに戻っていくような、生命が喜んでいるような感覚を大切にしたい。

もちろん観光地巡りが好きな人もいて批判するつもりは全くない。
大切なのは「自分はどうしたいか」だと思う。
ただ、無駄なく、効率よくという生き方が良いと思ってる（無意識に埋め込まれてる）人は多いけど、無駄と思ってることの中にも大切なことはあるんじゃないかな。

ところでわたしが今いるダイアログビレッジというのは、広島県呉市音戸町にあるゲストハウスのようなお宿。到着して数日だけど、いろんな出会いや覚悟が生まれる場だなとわたしは思った。
これまでの人生に関わったことのない人との出会いであったり、これまで知らなかった新しい自分の一面に出会ったり。自分の目指すものに向けて歩み出す覚悟を決める場であったり。
この場の持つ雰囲気やここに集まる人たちがそんな気づきを与えてくれるんだろうな。

ここに集まる人それぞれがダイアログビレッジに「何か」惹かれるものがあって、そうして巡り合った仲間たち。出会ってすぐ打ち解ける不思議なような当然のような場所。
わたしたちは「世間一般」のレールからは外れたちょっと変わり者。変わり者万歳

みんなが自分の気持ちをそのままに表現できる場だから伝わるし、響くのかな。

そして、いろんな人の夢やこれが好き！やりたい！っていうのを聞いたり、真剣に取り組む姿を見て、じゃあ自分はどうかってなる。
当たり前だけどみんなが旅好きとは限らないし、1人の時間を大切にしたい人もいる。
人と違うことをすることが必ずしも良いということを言いたいんじゃなくて、自分と対話して自分自信に気づいて、本来の自分を生きる一歩を踏み出せたらいいんだろうな。

話はちょっと変わって、珍しく観光地の火山というところに行ってきた。
ダイアログビレッジの方や観光で泊まりに来ていた方におすすめされてはいたけど、行く気は半分くらいの気持ちで聞いていた。
たまたま同じようにして集まった仲間たちに便乗して行ってみた。
散歩の気持ちでついて行ったら往復3時間の登山。実は向かう途中からちょっとめんどくさいななんて思ってた。
ありきたりな表現かもしれないけど、仲間がいるとできるもんだなあ。それに体を動かすのは結構気持ちいい。
自分一人だったら見れなかった景色を見ることができたし、改めてわたしはそんなに登山が好きじゃないなって気づけた笑。
やっぱりやってみないとわからないことは多いよね。みんなありがとう。

人といて楽しいと思う一つは、自分にない発想や視点を得られることだなあ。
しんどい時に自分がもう一人いたら心強いパートナーなのに…なんて考えたことはあったけど、それじゃあつまらない。お互いの考えを出し合って、個人個人ではできなかったものができあがるのが面白い。
とは言ってもそんな経験はまだしたことがなくて、わたしもそんなふうに向き合って打ち込みたいという気持ちが、しばらく前からふつふつと湧いてきて今はぐらぐら湧き上がっている。
表現するのが難しいけど、楽しいだけでは物足りなくて、大変なのもあって、それも含めてやっていくからこそもっと深い「面白さ」を感じられるんじゃないかな。考えるだけでワクワクする。

伝えるのが下手だけど、ここはわたしをそんな気持ちにさせてくれたところ。

ここに訪れる機会がなかったらこんなふうに自分の気持ちを文章にまとめることはなかったのかな。
こうして書き留めることで地に足がつくような感覚がある。

わたしがこう感じたように、どこかの誰かもその人なりに感じるものがきっとある。それはすぐかもしれないし、それなりの時間が必要かもしれない。
ふと立ち止まって、生命の声に心を澄ませて。

ここでのたくさんの出会いに感謝だなあ。
ありがとう。