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【煎茶道】5.別流派の作法を垣間見る

前置き

 ただいまの茶道は抹茶がメジャーで、その流派も数多く存在した。
しかし、それは煎茶道も同じである。私が学んでいるのは二條流煎茶道だが、世界は広い。今回は、お茶の先生経由で、大阪を中心に活動されている文人会一茶庵の作法を勉強したので記録する。

本題

 今回勉強したのは独茶と呼ばれる、見出し写真通りのシンプルな設え(アルトシエル設置)で独り本を読みながら茶を飲む作法である。二條流煎茶道の設えは次の記事で紹介する(準備中)が、設えから楽しみ方まで違う。具体的にどう違うかというと、次の項目の通りである。

二條流煎茶道との違い

・道具の呼び名が違う(例:水注→水つぎ)。
・お手前がシンプルで、用いる道具も少なかった。
・二條流で用いる布巾は2枚だが、こちらは3枚である。
茶が出るまでの2分間、手持ちの書物について話をする。
 話す事は書物のタイトル、あらすじ、感想…と楽よみに通ずる所がある。
・最大6煎まで茶を出し、飲む。
・茶の濃さは二條流と同じか、それよりも濃い気がする。
 胃腸の弱い人・カフェイン耐性の無い人は程々の所で止める事。

結論

 二條流煎茶道はお菓子・茶道具・設えに用いた花や道具を雅に楽しむ為の茶道だが、文人会一茶庵は書物に集中する為の茶道である。
 どちらもどちらなりの楽しみ方があるので、氣に入った茶道・先生に教えて貰おう。

おまけ

 某新型ウイルス対策として、緑茶が効くと報道されたそうだ。
ソレと、今日の濃いぃお茶を飲んでアルトシエルがふと思った事は、
緑茶含む植物由来成分は、選択的殺菌をするのではないか?
という事。
 人間が用いる化学的殺菌剤は大体全ての菌を殺すが、そうではなく、病原菌は殺し、有益な菌は生かすという事をリアルにするのだ、植物は。
 例えば、恩師の書籍「菌根菌の働きと使い方 パートナー細菌と共に減肥・病害虫抑制」p.66にはこう記述されている。

病原菌の生長を阻害する物質が、植物から発せられ(略)ていることは古くから知られている。そのなかで筆者らは、ナギナタガヤやバヒアグラスなどのイネ科植物では(略)2-エチル-1-ヘキサノールという揮発性物質が、土壌病害菌の成長を顕著に阻害することを明らかにした(Yu et al., 2009)。興味深いことは、この物質が土壌病原菌を阻害する濃度では、AMF(菌根菌)の生長を抑制しないということである。

まとめると、とある草が体内で作って根から放出する物質は、植物にとっての病原菌は殺すが、有益な菌は生かすという話である。
 残念ながらアルトシエルは医者でも職業研究者でもないので確たる事は何も言えないし、エッセンシャルオイルにもこの話が当てはまるかどうかは不明だが、緑茶の殺菌成分と言えばカテキンである。
 もしカテキンがO-157や某新型ウイルスを殺す横で乳酸菌や酵母菌などの有益微生物群を生かす…という選択的殺菌をしてくれるのなら、日頃の飲み物として緑茶を常用すれば、ウワサのパンデミック第二波など怖くないのかもしれない。
 煎茶道が起こった江戸時代には蘭学と明治維新がある。昔の人は煎茶道を嗜みながら、この様な難しい話もしていたに違いない。

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