マガジンのカバー画像

奈良大和路 NARA YAMATOJI MAGAZINE

173
奈良大和路に関して記した文章のマガジンです。奈良を撮った写真は、マガジン「PHOTO YAMATOJI」にまとめています。奈良県域の周辺部も歴史的に関連があれば含めて記してありま…
運営しているクリエイター

2019年3月の記事一覧

長屋王邸跡に行った時

長屋王邸跡に行った時

長屋王邸跡に行った時のこと
先日、久しぶりに長屋王邸跡に行ったのですが、
また奇妙なことが起きてしまいました。

🔶

実は、長屋王邸の前に法華寺、宇奈多理神社に行き、
近くの阿弥陀浄土院跡に着いた時は日も暮れかけていました。

阿弥陀浄土院跡の広い空間から西には、
すぐ隣の東院庭園の復元した建物が塀越しに見え、

屋根のてっぺんの鳳凰の装飾と、西の夕日がちょうど重なっている瞬間の写真が

もっとみる
法華寺ー宇奈多理神社ー阿弥陀浄土院跡

法華寺ー宇奈多理神社ー阿弥陀浄土院跡

法華寺に始まる旅の記録も発表していきます。

🔶 法華寺ー宇奈多理神社ー阿弥陀浄土院跡

実は、長屋王邸の前に法華寺に行き、本尊の国宝十一面観音と、
同じく国宝の阿弥陀三尊画像を久々に拝観しました。

📷 法華寺南東の門 (参詣口)

📷 法華寺南門から見た本堂

本尊の十一面観音は、見るアングルによって、体躯をひねったポーズがはっきりわかるのが関心を引きます。

閉じられていた向かって右

もっとみる
「お水取り」で「青衣の女人」はやはり大きい存在だった

「お水取り」で「青衣の女人」はやはり大きい存在だった

東大寺二月堂で1日から行われている「修二会」( しゅにえ。通称「お水取り」) の5日目から今帰って来ました。
殆ど偶然に乗り継げて最後に乗れた電車が終電でした。

修二会の5日と12日 (※1) に東大寺に縁のある人々の名を記した「過去帳」を読み上げ、その中の「青衣の女人」( しょうえのにょにん ) が謎の存在として、マスコミやネットなどでよく話題になります。

「神名帳」の読み上げの後、数分ほど

もっとみる
東大寺修二会 (お水取り) 小観音後入 (生駒山への向き変え・扉無き厨子)

東大寺修二会 (お水取り) 小観音後入 (生駒山への向き変え・扉無き厨子)

📖 なぜ「小観音」は、一旦内陣から出されるのか?

🍁

東大寺二月堂修二会(通称 お水取り) の
7日 (8日未明) 「小観音後入」を参観してきました。

実は、その前段階の7日午後6時15分頃からの「小観音出御」を観るために6時頃に二月堂の前に着いたのですが、
既に7日は午後5時から二月堂へ登る石段が、午後7時からの「お松明」のため通行規制され、
「小観音出御」の際に演奏されている笙や太鼓

もっとみる
誰も見てない「お水取り」

誰も見てない「お水取り」

毎年3月恒例の東大寺二月堂修二会、通称お水取り、

去年2018年は13日未明と、14日から15日にかけての行法を見学してきました。

13日未明の1時過ぎ頃には、
二月堂から西におりたところの「閼伽井屋」〔あかいや〕という建物の中にある、
(「閼伽」は、サンスクリット語のアルギャ〔水、価値あるもの〕が語源との説有り。 )
「若狭井」と呼ばれる非公開の閼伽井から、二月堂本尊の十一面観音への御供

もっとみる
東大寺修二会終わる

東大寺修二会終わる

3月1日から本行が行われていた東大寺修二会は
3月14日に「本行」を終え、
日程上の「満行」(まんぎょう。※1) となり、主な日程を終了しました。

実際の時間上は、(去年参観した時は) 日付が15日に変わった0時過ぎに
「達陀 (だったん) の行法」(※2) が行われましたが、
それも日程上は14日のプログラムのエンディングになるのでしょう。

15日にも関連の行事がいくつか有るので、
全体とし

もっとみる
東大寺日光月光仏国宝指定日

東大寺日光月光仏国宝指定日

🔶 3月29日 (1952年)。国宝指定日 東大寺戒壇堂塑像四天王立像・東大寺塑像日光仏/月光仏立像 [※1]・当麻寺金堂塑像弥勒仏坐像 

( ※1.「日光菩薩・月光 (がっこう) 菩薩」と呼ばれることが多い像ですが、
文化庁データベース [後貼] では「仏」と書かれています。

月光菩薩の衣の下に鎧があるようにも見えることなどから、
元々は守護神である「梵天・帝釈天」だと言われてきました。

もっとみる