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自分の幸せくらい自分で守れ

私はいま、とてつもなく結婚したい。

1ヶ月前まで結婚はしたいと思う人が現れない限り、無理してしたいとも思わないから強要しないでほしい、と言っていた私がふと結婚したくなった。


結婚に対して抵抗感があったのは、「男尊女卑」への拒否感からだった。

この社会は「男尊女卑」が根強く残る社会だ。

私はそのせいで恋愛しながら心から笑ったこともなかったし、結婚なんて私の人生を犠牲にするものでしかないと今でも思う。


中学生の頃から好意の目を向けられることが増えた。

「かわいいね」、「女の子らしい雰囲気だね」、そう言われながらノリで迫ってくる人が多くなって大学時代まで値付けをされている気分だった。

弱い私も周りの目が気になって、いつしか「か弱くて女の子らしい私」でいなきゃ私をすきになる人はいないんだ、と思うようになっていた。


ああ、私はこうじゃなきゃ結婚もできない。

結婚や恋愛をしたいならこうして取り繕っていくしかない。


でも無理だった。

私だって出したい自分があるし、したいこともたくさんある。

そこまでして異性に好かれようとする必要があるのだろうか。

自分を変えてまで結婚しなきゃいけないのか。


そうして恋愛や結婚への考えをとりあえずすべて捨てた私は、大学を卒業した22歳の頃から必死に自分を探した。

「私は、私の人間としての尊厳が守られるべき存在で私の周りには私を一人の人間として見てくれる人しか必要ない。」

そう気づいてからはいろいろな事から解放されたし変な人は寄ってこなくなった。


自分にとっていい人に出会うためには、まずは自分と出会わなきゃいけないし、自分が一緒にいたいと思う人がどういう人かをしっかり知ることが必要だ。

自分の扱い方や好みを自分が知ってこそ、同じように接してくれる他者が現れるのだ。


中、高、大学時代に自分を潰していた私に、同じように私を潰して消費しようとする人がよってくるのも、今考えると納得できる。


そうやって自分と出会い、自分の扱い方を知った24歳の終わり、私はとてつもなく結婚したくなった。

私と同じように私と接してくれる人。

それだけはぶれない。そうじゃなきゃ結婚なんてしない。

そして、そういう人に自分らしく生きれるように愛を与えたい。


現代社会では他者を消費するばっかりで、そんな相手にすぐに出会えるのかどうか不安でたまらないが、この軸さえぶれなければ出会えると信じてみたい。

私の幸せや笑顔は、私以外の誰にも奪わせない。