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ストロッツィ宮殿『ドナテッロ ルネサンスDONATELLO IL RINASCIMENTO』展

Salve! フィレンツェ パラッツォ・ストロッツィ よりチヅです。
ドナテッロ-ルネサンス展『DONATELLO IL RINASCIMENTO』が開催中です。

様々な見逃せない作品の内からこちらをご紹介。


『San Ludovico di Tolosa』ドナテッロ作
(トローザの聖ルドヴィーコ)

この等身大より少し大きいブロンズ作品は、
元々オルサンミケーレ教会の外壁の壁龕の中に収まっていました。
大聖堂からシニョリーア広場に行く時に右手にある教会です。


後に壁龕の所有が変わったので、
サンタ・クローチェ教会へ移されます。
聖ルドヴィーコがアンジュー家の王族でありながら
フランチェスコ会に入ったという人なので、
フランチェスコ会の教会であるサンタ・クローチェ教会がぴったりな訳です。


サンタ・クローチェ教会ではファサード中心となる場所に置かれていましたが、
1800年代になってファサードが現在のものになったので、
聖ルドヴィーコ像は教会内部の美術館に展示される事になりました。



今回の展示ではサンタ・クローチェ教会より貸し出され、
より鑑賞者が観やすい位置まで近づいてきてくれました。
じっくり鑑賞できます!

頭に被っている帽子のようなものがミトラ


聖ルドヴィーコが表現される時は、
その出自であるフランス王家の百合の紋章が一緒に表現されます。
この作品もよく見ると、頭に被っているミトラのデザインに百合!

こちらの写真はサンタ・クローチェ教会内での様子です。


壁龕自体もドナテッロの作品となっています。

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