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最新のお仕事|別冊太陽 鳥獣戯画 決定版

『別冊太陽 鳥獣戯画 決定版 「絵の原点」にふれる』(平凡社、2021年)の鼎談ページの構成を担当しました。監修いただいた東京大学の増記隆介先生、普段作品をお守りになっている東京国立博物館の土屋貴裕先生、京都国立博物館の井並林太郎先生の三者鼎談です。

本物をみたことがなくても、美術に興味がない方でも、その絵柄を思い浮かべられる《鳥獣戯画》。そんな愛らしくて親しみやすい《鳥獣戯画》ですが、実はわからないことだらけのミステリアスな作品だったのです。

私もサントリー美術館の展示で実物を見たことがあるのですが、正直「かわいいな」くらいの感想しか持ち合わせていませんでした。しかし、

・作者が不明な上、複数人いる
・それぞれ描かれた年代が違う
・後から手が加えられた部分もある
・紙も違う
・実は順番も違う
・そもそも4巻セットでもなかった
・描かれた背景(依頼主)がわからない
・主題やストーリーがわからない

などなど、こんなに謎が多いとは……。何もわかんないじゃん。

そんな謎だらけの《鳥獣戯画》に3人の美術史家が挑みます!
鼎談は東京国立博物館で行われ、レプリカを順を追ってみていきながら自由に発言していただきました。もちろん学術的なこともおっしゃっていたのですが、「蛙に噛まれると痛いのかな」「この鶏は目つきが悪い」なんてカジュアルな発言も収録しています。

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どのシーンも作品画像と解説が同じページに掲載されているので、一緒に作品をみながら解説してもらっている気分になれますよ。

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