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卒業論文をやり直す会⑥|2022年9月

2カ月ぶりのオンラインミーティングが開催! 秋になってしまった!
ご報告として、Kちゃんが体調不良のため、しばらくお休みすることになりましたので、今回の卒論リベンジの進捗報告は3名分となります。
また、各自執筆がメインの活動となってきましたので、以降は章立てを示しつつ文章量の進捗報告となりそうです。(新たな発見のご報告はなさそう)

進捗発表

あさの|ルネ・ラリック つむじ風

ルネ・ラリック《つむじ風》1926 大一美術館蔵ほか

序章
第1章
第1節 作家プロフィール
第2節 時代背景
第3節 ガラスの歴史
第4節 ラリックにおけるガラスの変遷
第2章 作品紹介
第1節 ディスクリプション
第2節 本作について
第3章 分析と考察
第1節 モチーフについて
第2節 造形について
第3節 同時代の作家との比較
結論

浅野の進捗は7〜8月分でご報告した通り、序章と作家プロフィール、作品紹介の部分が執筆済みです。現在は、『世界ガラス工芸史』(美術出版社)の冒頭からアール・デコまでを読み、ガラスの歴史年表の正確性を高めております。
複数の研究者が文章を寄せていて、情報の安心感がハンパないです。

これまでの発表パワポから文字要素を抜き出しているので、全体の文字量は割と多い状況です。今後は、①それらを綺麗にテキスト化する、②他の作家との比較、が主な作業となります。

比較作品について、横軸は、アール・ヌーヴォーの代表的作家エミール・ガレ、アール・ヌーヴォーからアール・デコにかけて活躍したドーム(、デコからデコ以降の作例としてイッタラ?)を、縦軸は、無色透明のガラスを考えています。

TTR|グスタフ・クリムト メーダ・プリマヴェージの肖像

グスタフ・クリムト《メーダ・プリマヴェージの肖像》1912–13 Gift of André and Clara Mertens, in memory of her mother, Jenny Pulitzer Steiner, 1964

序論
第1章 絵の概要
第1節 ディスクリプション
第2節 絵のモデルについて
第3節 制作背景
第2章 作家紹介
第1節 クリムトの生涯
第2節 ≪メーダ・プリマヴェージの肖像≫が描かれたころのクリムト
第3節 同時代の美術界隈の流れ
第3章 絵の詳細
第4章
結論

9月の段階では「作品のディスクリプション」を終え、「絵のモデルについて」「同時代の美術界隈の流れ」の執筆を進めています。
ディスクリプションは、メーダの髪型や表情、ポーズ、洋服や背景の細かい描写を詳細に説明しており、しっかりと観察している印象でした。各章の執筆を進めていくなかで、結論を考えていきます。

絵のモデルや制作背景、当時のクリムトや芸術動向など、作品の考察に入るまでのパートのボリュームがあるので、息切れしないように程々にしたほうが良いのではと私は心配しています。

M氏|鴨居玲にみるゴヤの影響

鴨居玲《自画像(絶筆)》 1985年、笠間日動美術館

序論
第1章 フランシスコ・ゴヤ

第1節 フランシスコ・ゴヤとは何者なのか
第2節 フランシスコ・ゴヤの生涯
第3節 フランシスコ・ゴヤの黒い絵
第2章 鴨居玲
第1節 鴨居玲の評価
第2節 鴨居玲の生涯
第3節 鴨居玲のスペイン生活
第3章 フランシスコ・ゴヤと鴨居玲の比較に関する先行研究
第1節 ゴヤとの共通点を指摘する文章
第2節 「芸術広場」の文章
第3節 「産経新聞」の文章
第4節 先行研究から考えるゴヤと鴨居玲の比較研究
第4章 人生の終わりに描いた自画像からの比較
第1節 フランシスコ・ゴヤ 70代後半に描いた自画像
第2節 鴨居玲 自画像(絶筆)
第3節 人生の終わりに描いた自画像から見る比較
結論

現在、上記の構成をもとに執筆を進めています。
ゴヤの先行研究に関しては、論文や資料などたくさんあるかと思いますが、鴨居玲に関しては、作家と交流のあった日動画廊代表取締役副社長の長谷川智恵子さんの著書や新聞記事、日本美術年鑑などを参照しています。

作品研究ではなく作家研究、ふたりの作家の比較となるため、当時あるいは現在の評価や作家の生活、思想なども視野に入れ、扱う作品も複数選ぶ必要があります。研究素材が多く、深みのある研究論文になりそうです。

総括

2カ月分のミーティングができず、各自執筆が思うように進んでいないのが痛手ですね。ウェブ会議とまでいかなくとも、文字ベースで進捗報告できればよかったかもしれません。それも文字打つの大変だな。
10月末に80%、11月末にほぼ完成、12月24日に間に合わせるスケジュールで、
「箇条書きでも良いのでとにかく埋める!無理をしない!」をテーマに進めていきたいです。

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