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北海道10日間4000km越えの旅②

北海道4日目ジュエリーアイスで有名な浦幌町からスタート。
昨日夕方浦幌町に行ったら20人くらい人がいて、朝はそれより人が増えることを見越して、この日も朝4時起きで真っ暗な中大津海岸へ。
まだ日がのぼっていないのに、車は数台止まっていた。
日がのぼる時間の前に大津海岸へ。
ジュエリーアイスは年々見れなくなっているとのことだが、この日もほとんどなく、また近くにいた人の話によるとここ数年はこんな感じが多いとのこと。
朝早く起きたけど、ジュエリーアイスはほとんどなく、また昨日夕方撮影したジュエリーアイスよりいいショットを撮れるとは思えなかったので断念。
しかし、ジュエリーアイス目的で来ている人の多くは誰も行かない、その奥にある十勝川へ歩いて向かうと川と海の境目がわからない程のけあらしと、十勝川を流れる無数の氷の数々を見ることができました。
また大津海岸に照らされる朝日と海のけあらしで先の見えないぼやっーとした感じがこの世のものとは思えないほど美しかったです。
ジュエリーアイスはほとんど見れなかったけど、副産物としてこの景色を見ることができたのはとても幸運でした。

朝焼けとけあらし

あとで振り返るとこの大津海岸と十勝川の境目での撮影が一番寒く、一番カメラが壊れるかもしれないと思った場所でした。
富良野の時と同じ低温警告の表示とピント合わせるときに金属が凍る音がして、あカメラ壊れるかもとダウンの中に隠し、ホッカイロで温めてなんとか凌ぎました。
低温と暴風はとても耐えれるものでなく、1時間くらい撮影して次の目的地である襟裳岬へ。
途中にあるフンベの滝は秋にも撮影したのですが、凍ると全く違う姿の滝に思えました。そのまま車を走らせ襟裳岬へ。この時期の襟裳岬は風の館もやっておらず、また除雪もされていないので岬の先端はとてもいけそうになかったので周りを軽く散策し、次の目的地釧路へ車を走らせました。
この日は台風並みの爆弾低気圧が来るとの予想で、北海道の鉄道は先立って運休になったり、高速も通行止めになるなどの対応をしているほどだったので早めに釧路へ車を走らせました。
その日の夜は天気予報通りの大粒の雪であっという間に20ー30cmは積もってしまいました。釧路の幣舞橋の夕日は見ることができなかったけど、大雪に見舞われる釧路の街並みを撮影することができました。
泊まっていたゲストハウスの受付の方と少しお話をして、「こんなに釧路で雪が降るのは珍しい」と話してくれました。「夕日見れなかったんです」と僕がお話しすると、「運がいいか悪いかは見方によって違うけど、こんなに雪が降ることはあんまりないし、それはそれで運がいいのかもね」と話してくれてホッと心が軽くなったのを覚えています。


雪降る幣舞橋

北海道5日目、丹頂が眠るとされる川へ。今年は丹頂が各地に散っており数が少ないとのお話を聞いたのですが、その方が話した通りほとんどいなかったですが数匹見ることができました。後にここではない場所で丹頂を多く見ることになるとは予想もしていなかったですが。
有名な橋の上は超望遠と呼ばれるでかいレンズを構える人たちで埋め尽くされていて異様な光景でした。
鶴居村を通り越し、釧路湿原をぐるっと周るように車を走らせましたが、秋に来た時とはこの釧路湿原も全く違く、また時期外れの釧路湿原は除雪もほとんどしていないため、車を止める場所が全くなく撮影はほとんどできなかったです。
次に向かった先は厚岸町、霧多布へ。秋にも見た愛冠岬へ向かいました。
愛冠岬も冬は除雪されていないのですが、スノシューへ履き替え愛冠岬の先端へ。
秋と同じく大量の鹿に会うことができました。

愛冠岬

厚岸町を後にし霧多布へ。霧多布は釧路湿原と同じ湿原で、どちらかというと霧多布の方が湿原を綺麗に、そして近くで見ることができます。
おそらく今後有名になるのはこっちの湿原だと思います。
そして前述でお話しした丹頂もこっちの方にたくさんいました。
釧路湿原を大きく周回してしまったため、多くの時間を費やしほとんど撮影せずに宿泊地である中標津町へ到着しこの日は終了。
北海道10日間で中標津町が一番車が滑りました。小さな町ほど除雪もほとんどせず、また日陰は凍っており、滑り止めの砂も撒かれていないのでとても危険だと学びました。

6日目秋にはスルーしてしまった野付半島にまたもや朝4時起きで日の出前に到着。傾いている電柱、船の墓場のように置いてある船の数々、北海道を走らせていてもなかなか出会わないような大きさの蝦夷鹿に会うことができました。
サクッと撮影し、この日の宿泊地である紋別に向かうべく、根北峠を通りこし知床へ。根北峠も秋はこなかったのですが、知床半島の付け根を横切る峠とあって白樺の群生林と雪のコラボレーションがとても綺麗でした。


白樺と雪

根北峠を通り越すと斜里町へ辿りつき、そのまま334号線へ。
多くの人はこの道でウトロまでに向かう間に流氷を見ることになるのですが、僕自身でもここで初めて流氷を見ます。
この334号線は斜里町をつけると視界が開け、オホーツク海が急に広がるのですが、この道でみた流氷は思わず声を出すほど美しかったです。


ウトロから見た流氷

知床でいち早く流氷を堪能し、宿泊地である紋別まで車を走らせてこの日は終了。

北海道の旅も残すところ4日となったのですが、毎日毎日見たことのない景色、感じたことのない寒さにひたすら感動する日々でした。

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