【3分記事】最短で目標達成するコツ
KPIは信号である。「青」は進んで大丈夫。「赤」は止まる。
おはようございます。
この記事は毎回1冊の本をピックアップし、ビジネスエリートとして人に評価されるためのコツを3分で紹介する記事です。
本日のお題目
本日は中尾隆一郎『最高の結果を出す KPIマネジメント』から、
KPI(Key Performance Indicator)について説明します。
目的
1つの数値指標により瞬時に意思決定するためです。
KPIとは
事業成功(Performance)の鍵(Key)を示した数値目標(Indicator)です。
KPIは、次の3つの条件を満たす目標です。
1. 数値である
2. コントロールしやすい
3. 頻繁に反映される
ひとつでも欠けていると、瞬時に意志決定できず、良質なKPIとは言えません。具体例を見ていきましょう。
年間売上を10億円UP
これは事業成功の最終ゴールです。KPIには相応しいでしょうか。
1. 数値である(○)
2. コントロールしやすい(×)...どう行動すればいいのか不明確
3. 頻繁に反映される(△)...一年後に反映 → 月毎や週毎で設定すべき
これでは何をすれば良いのかが曖昧で、事業成功の鍵とは言い難いですね。それでは、もう少し具体化をしましょう。
売上=顧客数×平均単価と分解できます。月間顧客数を300件から350件に増加させれば、年間売上が10億円増加することが分かったとします。
月間顧客数を50件UP
こちらはどうでしょうか。
1. 数値である(○)
2. コントロールしやすい(○)
3. 頻繁に反映される(○)
このようにしたら、自分がどのように動けば最終目標を達成できるのか明確になり、同僚とも仕事の方針を共有することができます。
得られる効果
なぜ、KPIが良いのでしょうか。
1つは、選択と集中ができることです。
前述した「年間売上10億UP」を掲げたところで、次のアクションが重要であるかどうかは判断つきにくいです。一方で「月間顧客数50件UP」とすると、例えば既存取引先への訪問数と広告宣伝数のどちらに注力すればいいのか簡単に判断することができますね。
逆に、次の行動指針に対して明確な優劣がつけられない段階では、質の良いKPIとは言えません。より具体化をするか、あなたがコントロールできない数字をKPIとしてしまっている可能性があります。
もう1つは、評価しやすいことです。
KPIは、数値評価をすることが簡単にできます。また、必ず1つの数値目標に絞ります。したがって、仕事に対して常に均一な評価を行うことができ、フィードバックしながら結果を求めることができます。
実践するために
日常生活で練習してみましょう。
あなたの仕事や勉学において、いくつの数的指標がありますか。また、KPIに相応しいものはどれでしょうか。
KPIは、仕事に限った話ではありません。ダイエットなどもKPIマネジメントが非常に有効な取り組みの一つと言えます。
その場合、何がKPIとなるでしょうか。
勿論、「体重」はダメですよ?
ちゃんと数値化をお忘れなく。
おわりに
KPIの本質は、重要な数値目標以外を無視することにあると思います。思い切って余計な数値はすべて断捨離しましょう。
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