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「自ら(みずから)と自ずから(おのずから)」とモモ

2021年、あけました。今年も「言葉×香り」のアロマセラピーの世界を届けてまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします!

今年の「読むアロマ」第一弾は、ミヒャエル・エンデの「モモ」と決めていました。むか~しキョンキョンが「大好きな本」として紹介していたころ、読んでみようかな、と思って結局そのまま20年くらい放置。それがここに来て、あっちこっちで「モモ」とシンクロ。

物語との出会いも人の縁と同じで、偶然とも必然とも言えるような形で手にとることもあるかと思いますが、「モモ」は私にとってまさにそんな1冊になりました。


最初は一見関係ないところから。

アロマアナリーゼ(香りの心理分析)の学びのなかで「無意識」について知りたいと思い、「無意識の整え方」(前野隆司著)を読んでいたところ、

「自ら(みずから)と自ずから(おのずから)」のあわい

という言葉に出会います。この本は、4人のエキスパートと著者の、無意識についての対談集。その中で医師の稲葉俊郎先生が恩師の言葉として紹介していたものです。


同じ「自」という字をあてて、違う読み方で両方の意味をもつ「あわい」の言葉。

「自ら(みずから)」は、個人の意思や思考、「自ずから(おのずから)」は、運命的な働き、自然や宇宙の力の働きとのこと。恩師の方は、その両方があって「倫理学を仕事にした」と言われたそうです。

この言葉がとても心に残りました。自分の意思と、それを超えた人生の流れのなかで選んだものを仕事としてまっとうできる。憧れました。


時を同じくして、大好きな番組「100分de名著」で「モモ」が放送されていたので、とりあえず録画。「やっぱりおもしろそうだな~」と観ていたら、

「自然(じねん)。自ら(みずから)と自ずから(おのずから)」

という解説が!

指南役の臨床心理学者の河合俊雄先生によると、後半、モモが受動から能動へと行動を変化させるときの状態が「自らと自ずからが一致している」と。

自ら(みずから)ばかりだと、おれがおれがと空回りし、かと言って自ずから(おのずから)を待っているだけでは何も起こらない。意思を持って、星の時間に気づけるゆたかさが揃うと機が訪れる。

私たちがよく使う「ご縁」というものも、その流れのなかにある気がします。自我だけではたどり着けないもの。何か大きな働きを感じるもの。


こういった理由で、「モモ」に引き寄せられたのですが、ほかにも「カメつながり」もあるんです!カシオペイアファンとして、今後の私のラッキーアイテムはカメ推しでいきたいと思いますw

エピソード満載の「モモ」。どんな香りになるでしょう。う~ん、きっと悩むだろうな~!


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