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ドイツと夏とビアガーデン

ドイツに住んでいて良いなと思うことは、森と見間違うほどの公園があることだ。

近所の公園

日々の仕事のプレッシャーと、他言語を使って生活することへの緊張感を忘れさせてくれる場所でもある。

足を川の水に浸したり、時間を忘れてぼーっとしたり、本を読んだり、過ごし方は様々だ。

ドイツの人たちは、自然の中で過ごすことを大事にしているようで、週末何してた?と聞くと高確率で返ってくる答えは「ハイキング」もしくは「サイクリング」である。

夏になるとこれに加えて「川にいた」も加わる。シンプル&ワイルド。

私のドイツ人の友達も待ち合わせをすると自転車で爽やかに現れることが多い。
何キロくらい走った?と聞くと、10キロ!大したことない距離だねとのたまう。

歩く量も多ければ、サイクリング距離も長い。

強い、強いぞドイツ人。

ちなみに会社の前にも小さな緑の区画とベンチがあるパブリックスペースがあるのだが、昼休みの時間になるとベンチに周辺の会社の人たちが所狭しと座っている。

大きな体の男性たちがぴったり隣り合わせで、背を丸めながらハンバーガーやサンドイッチを頬張る姿はちょっと可愛い。スペースが狭くても屋外が良いのだろう。

私は暑さが苦手でクリスマスの季節が大好きなのもあり、元来夏派ではなかった。

だがこちらのふとした瞬間に身体を通り抜ける湿度を感じさせない風や、日陰の心地よさは好きだと思える。

自然大好きなドイツだが、ビアガーデンやスーパーに行くとちょっとした環境に対する気遣いがあるのも面白いところだ。

住んでる街の中で一番大きな公園のビアガーデンでは、ビールを頼むとジョッキで提供される。
会計時にデポジットで2€多く払い、払ったあとは小さなコインを受け取り、飲み終わってコインを返しに行くと2€が戻ってくる。

この提供の仕方はクリスマスマーケットでもよく見られ、ホットワインのコップも
デポジット式が多い。(フランスでもそうだった)持ち帰りたい人も多いだろうし、ゴミも減るし、理にかなった仕組みだと思う。

またスーパーでリサイクルマークがついたヨーグルト瓶や、ビール、ジュース缶、ペットボトルなどを買うと、大体のスーパーにはリサイクル品回収機械があり、そこに使用済の対象製品を入れるとスーパーで使えるクーポンが出てくる。

大した額にはならないが、みんな結構熱心で週末にもなるとこのクーポンをもらうための行列ができたりする。さすが倹約家が多いと言われるドイツである。

ゴミが瞬時にお金に変わるというならということでもれなく私も参加している。
そもそもマイボトル派なのだが、溜めて1.5€ゲットできた。
きゅうりをほぼタダで買えた。嬉しい。

話は戻るが、ドイツのビアガーデンは大体食べ物の持ち込みはOKな場所が多い。
飲み物だけは買って、食べ物は自分たちで持ち寄ってというスタイルの人たちをよく見る。

私も先日友達たちとpot luck party(食べ物をそれぞれ持ち寄る形式の食事会)をビアガーデンで行ったが、他にもたくさんそのような人たちがたくさんいた。

食べ物も頼むなら地元産のビール、地元産のウインナー、ポテト(これは多分冷凍だけど気分は盛り上がるので大事)がおすすめだ。
夏だとRadler(ビールとレモネードを合わせたもの)も美味しい。

瓶タイプのラドラーの例

ミュンヘンでは白ウインナー(ヴァイスブルストとかホワイトソーセージと言えば通じる)と甘めのマスタードの組み合わせが好きだし、ニュルンベルクに行けばニュルンベルガーソーセージがスパイシーで美味しい。

ベルリンだったらやっぱりカリーブルストだろう。ベルリンにはまだ行ったことないので試してみたい。

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