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【ホーリーフ】”フローラルな木の香”アロマ暮らし薬剤師の精油note

”ホーリーフ” 香りの魅力を紹介する note のポイント!
「ローズウッド精油」の代用品として注目!「ホーリーフ精油」とは?
「ホーリーフ精油」のアロマ効果&使用上禁忌に迫る。

【更新】2024/6/22

こんにちは!
ホーリーフ 精油も愛用する、
アロマ暮らし薬剤師 ”あき” と申します。

この度は、フローラルウッディ調・ホーリーフ精油の香りの魅力を、アロマテラピーインストラクター×アロマブレンドデザイナー保有薬剤師の視点からお伝えします。
ホーリーフの香りに興味が沸いた方の参考になれば幸いです♬




”ホーリーフ”とは?
精油PROFILE


< ホーリーフ精油 >
揮発速度は中程度、香りの強さもそれほど強くない。

ゆっくり香るウッディ調精油とのブレンドが
オススメです♬
ホーリーフの別名は「芳樟(ほうしょう)」。
日本でも採油される精油です。
ホーリーフ精油は、
香りの90%以上を「リナロール」が占めます。

香りの構成成分の内訳を見ると、
ローズウッド精油ととても似ています。

ホーリーフもローズウッドと同様、
フローラル、かつスパイシーウッディ調の香りです。



”ホーリーフ精油”と似てる⁉
”ローズウッド精油”とは?


< ”ローズウッド精油” 香り成分 >
ローズウッド精油の香り成分も、ほぼリナロールが占めます。
このリナロールは、グリーンフローラル調の香り成分で、鎮静効果があると言われています。
さらに、ローズウッド精油は、α-テルピネオール等のテルペンアルコールも含むため、他のウッディ調精油と異なり、ややフローラル寄りです。
あとは、わずかに1.8‐シネオールが入っています。
そのため、雰囲気を要約すると、フローラル、かつ、ややスパイシーなウッディ調の香りです。

< ”ローズウッド精油” アロマ効果・用途 >
【こころ】

ストレス・過労による活力低下の緩和、瞑想中のリラックス効果 etc.
【お肌】皮膚のハリ改善、ニキビ肌の炎症鎮静化 etc.
【身体】免疫系強化・感染予防 etc.

参考:マリア・リス・バルチン著 アロマセラピーサイエンス

< ”ローズウッド精油” アロマ効果・用途について >
アロマテラピーでは、ローズウッド精油が主に上記の用途・目的で使われます。
しかし、科学的なエビデンスを立証する厳格な研究が行われていません。
日本では、薬理効果を期待した使い方は推奨されませんので、ご注意ください。

< 参考書籍 >
\68種の精油について学術的視点から詳説!/



”ホーリーフ精油” 
アロマ暮らし薬剤師の偏った⁉使い方


フローラルウッディ調精油「ホーリーフ」。
今や絶滅危惧種となってしまったローズウッド精油と成分構成が似ているのも特長です。
そのため、ローズウッドの代用品として使うアロマセラピストも多いように感じます。

わたしの場合は、ローズウッドが好きで趣味のブレンドで使っていたところ使えなくなったのがきっかけで、ホーリーフ精油を使い始めました。

ホーリーフは、精油の中でも歴史の浅い精油。
まだまだ未知数の精油ではありますが、なによりリーズナブルなのがありがたいです!

わたしがこの香りを使う一番の方法は、夏場のリラックスタイムに、ベルガモットとブレンドした芳香浴です。
揮発速度の遅いベースノートをブレンドしないため、香りのキレが特長。
わたしは、甘さのある香りを夏場に使いたいとき、爽やかに香るようキレの良さと相性を重視してブレンドするため、あえて、この組み合わせになります。

それでは、実際のアロマテラピーの現場ではどのように使っているのでしょうか…?


”ホーリーフ精油” アロマ効果とは?


ホーリーフ精油のアロマ効果・用途
【こころ】

ストレス・過労による活力低下の緩和、瞑想中のリラックス効果 etc.
【お肌】皮膚のハリ改善、ニキビ肌の炎症鎮静化 etc.
【身体】免疫系強化・感染予防 etc.

参考:マリア・リス・バルチン著 アロマセラピーサイエンス

ホーリーフ精油は、アロマテラピーにおいて、主に上記の効果を期待して使われています。
しかし、科学的なエビデンスを立証する厳格な研究が行われていません。
そのため、医薬品のように、これらの効果が有用であると判断するのが難しく、日本では「雑貨」扱いになります。

< 参考文献 >
\68種の精油を詳説!/


ただし、1988年・1993年に、ヒトの脳波研究において、ローズウッドの香りがリラックス効果があると示されています。
その結果は、ホーリーフ精油にも多く含まれるリナロールが後押ししているものと考えられます。

そこで、そのリナロールの鎮静効果について検証した結果があるので、ご紹介します!

30分間、直接リナロールへ接触することができない装置によるリナロール香気曝露直後の、マウスの不安関連行動試験が行われました。

陽性対照群であるジアゼパム(1.5mg/㎏)腹腔内投与群と同様、リナロール香曝露群で抗不安行動が有意に増加していました。(H.Kashiwadani,2021)

引用:ファルマシア・57巻・3号(2021)

リナロールの香りが、抗不安薬として使用される医療成分 ”ジアゼパム” と同様に、不安感が軽減する可能性があります。

ちなみに、ジアゼパムとは、長時間作用型ベンゾジアゼピン系抗不安薬。
日本でも、不安を伴うこころの病気によく使われる医療用医薬品成分のひとつです。

抗不安効果については、抗不安薬であるジアゼパムに劣るものの、プラセボ対照群より有意な抗不安効果がリナロールにはあるということが、2021年に示されました。

ホーリーフ精油は、ローズウッド精油と香り成分がよく似ていてリナロールが豊富です。
そのため、こころが疲れたときの芳香浴に向くかな…と思います。

では、不向きなタイプはあるのでしょうか…?


”ホーリーフ精油” 使用上の注意とは?


ホーリーフ精油を使用するにあたり、禁忌に関する知見はありません。
ただし、長期かつ過度に使用しないようご注意ください。


”ホーリーフ精油”
アロマ効果を活かす【お手軽芳香浴法】


ホーリーフ精油は、それだけでも、癒される香りです。
ただし、揮発速度が速くもなく遅くもなくのタイプなので、わたし個人的には、ホーリーフの癒し効果を活かすブレンドがオススメです。

そこで、よく香らせるのが、「ベルガモット×ホーリーフ」。
ベルガモットの香りが先に立ち、ホーリーフが香りをまとめます。
シトラスウッディ調ながらも、ややフローラルな香気が印象的なブレンドです。
どの芳香浴法であっても、ベルガモット:ホーリーフ=(1~2):1で試してみると良いかと思います。
お手軽芳香浴法は、下記リンクをぜひ参考にしてみてください!

\あわせて参考に!/


”ホーリーフ精油”【まとめ】


癒しの香り成分 ”リナロール” たっぷりの「ホーリーフ精油」。
ホーリーフ精油は、ウッディ調精油の中でも、フローラルな香気もあるため、今後、愛され精油のひとつになっていくのではないか…とわたしは期待しています。

ブレンドについては、柑橘系は大体相性が良く、ユーカリやローズマリー等のすっきりハーブ系精油、ラベンダーとも相性が良いのでオススメです。
これを機に、じぶんの好きな香りづくりにチャレンジしてみるのはいかがですか?


それでは、読者の皆様が、ホーリーフの香りのちからで、こころ休まりますように…。
この度は、最後までお読みいただきましてありがとうございました!

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