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不安についての知識が不安な自分を救ってくれる!

『不安』という言葉にどんなイメージがありますか?

わたしはネガティブなイメージや
ない方がよいという印象がありました。


少し前に読み終えた本、
精神科医であるアンデシュ・ハンセンの
「ストレス脳」。

不安やパニックを感じるのはなぜか?
うつの正体や運動の大切さなどについて書かれています。

この本を読んで
私の不安に対するイメージが変わったのでご紹介します!!



不安が大切な理由


アンデシュ・ハンセンによると
不安というのは、
人間がサバンナを生き延びるための大切な機能として備わってきたもの。


ものすごく簡潔に説明すると、

ここもあそこも危険かもしれない!!
という不安で備えていたからこそ敵からいち早く逃げることができ、
私たちの祖先は厳しいサバンナを生き延びることができた歴史がある。

そもそも脳は幸せを感じることではなく、
生き延びることが最優先任務。


つまり不安を感じることは
脳が正常に機能している証拠である。


ということなのです。



不安がなくのほほんと暮らしていたら、
私たちはとっくに滅びていたことでしょう!

逆に言えば、生き延びてこられた私たちの祖先は、
ヒトの種族の中でもきちんと不安を感じて
危機管理ができていた祖先であるということが分かります。


だから私達の脳は、
少しでも“なにか違うぞ、違うかも?”
と感じると、
それに対して不安というシグナルを
出すようにできているのです!


不安になった時は


私はこの内容を読んで
不安との付き合い方が少し変わりました。

不安を隠して感じないようにしたり、
不安を感じる自分は良くないのだと思ったりすることは

意味のないことだと思うようになったのです。


不安は感じて当たり前。
だってそういう風にできているから!


だから不安を感じないようにするのではなく、

”今脳が正常に機能しているんだなぁ”とか
”これは生きていくためのごく当たり前の反応なんだなぁ”とか

不安を感じる自分を外から眺めるような感覚で捉えることが大切であるのだと思うようになりました。

彼もそれこそがセラピーになりうるのだと
言っています。

不安の正体を知っていれば
必要以上に怖がることもありません!


また誰かと話したり日記をつけたりするのと同じように

不安についての知識をつけることで
自分を俯瞰してみることができるということなのだと思います。


変化に気づく、セルフモニタリング


この本の中では

不安は悪いものではないけれど、
それによって生活を阻害されるようであれば
治療を検討してもいいでしょうと、
アンデシュ・ハンセンは語っています。


でもいつもよりも不安が強いから
何か対処したほうがいいかもしれないなとか
これは受診したほうがいいかもとか

そもそも自分が不安や恐怖などの感情の中にどっぷりハマっていると、
自分の状況を捉えることはとても難しいことだと思います。


私も昔同じような経験があります。


ドキドキして何をしていても脈が早く、
イヤな場面ばかり思い出してしまう。
最悪の状況を考えて、想像し常に胸が苦しい。


普通に考えたらストレスMAXな状況ですよね。


でもこの時にはそのストレスをどうこうしようとは思えず、ただただストレスの中に身を置いて相談することもできずにいました。


そしてそれが続いたある日、突然の目眩に襲われて起き上がれなくなったのです。
今でも後遺症として耳鳴りが残っていて、あの時もっと早く対処していたらと後悔しています。


今自分の置かれている状況を俯瞰して見られることは、セルフモニタリングすることにも繋がります。


自分はどんな状況かな?
今の私はこんな感じかな。
そろそろまずいぞ。
少し不安が強くなっているな。

など、外から捉えること。

これはセラピーにもなるし、
セルフモニタリングにもなります。



とは言え不安を少しでも和らげたい、
今この状況を克服したい!
という時には不安のシグナルを出している脳を
騙す方法も紹介されていました!
それについてはまたアロマと絡めて後日記事にしたいと思っています。


この本を読んで

自分がどんな状況にあるか分かるために
知識をつける。

とっても大切なことだなと思いました!


セルフモニタリングするために
不安やストレスを必要以上に怖がらないために

知識を得たいなという方にはオススメの本です!





最後までお読みいただき
ありがとうございます♡

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