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【靴屋の小話】靴の裏革ライニングの話

こんにちは、blueoverチームのzuccoです。

今日は私たちが使っている主なライニングについて、ご紹介したいと思います。

ライニングとは

ライニングという言葉を聞いたことありますか?

言葉の語源はライナー(liner)で、調べてみると意味は以下のようにありました。

ライナー【liner】 の解説
1 野球で、空中を低く直線的に飛ぶ打球。ラインドライブ。
2 定期船、定期旅客機、または定期長距離列車。
3 取り外しができるコートなどの裏。また、保護用の裏張りや覆い。
4 線を引く道具。「アイライナー」
<goo国語辞書より>

ここで私たちがいうライニングは、靴のアッパーの裏地になる部分なので、

③の『保護用の裏張り』を指しています。

下の写真でみてみると、足が入って肌に接する白い部分(青い革の裏側)がライニングになります。

保護だけでなく、足の汗を吸い取ってくれるので、靴の中の環境にも関わってきます。

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blueoverで採用しているライニング

私たちが採用しているライニングをご紹介します。

・豚ライニング

・牛ライニング

・ファブリック

豚ライニング

薄くて軽く、摩擦に強いです。通気性にも優れているため靴のライニングとして、よく使われます。

日本では豚革は100%自給自足できる革なので、革の中では比較的安価に手に入ります。色の再現性も高く、レディースからメンズの幅広い年代で用いられます。

blueoverでは、mikey、おかっぱ、SHORTYなど(腰裏)に用いられ、素上げのものを採用しています。

おかっぱ、SHORTYではライトベージュ、mikeyはホワイト。

ライニング屋さんからは『白っぽい色』は嫌がられます。

保管していたら、黄ばんでくるので、売り物にならなくなるそうで、

取り扱いしているライニング屋さんが少ないです。

ライトベージュもホワイトも、探しに探して、たどり着いたライニング屋さんから購入させていただいています。


牛ライニング

豚ライニングより、肉厚です。丈夫で、通気性、吸湿性、耐久性に優れています。毛穴も小さく、見栄えのよさからも高級靴にも用いられる素材です。

blueoverでは、もともと素上げの牛ライニングを使っていたのですが、色ぶれがあり、今は素上げのうえに少しラッカーを吹いて仕上げた革を使っています。

キャメルの色を東京のライニング屋さんと一緒に作りました。

マッケイ製法のmarco、グッドイヤーのPHOLUSというモデルで採用しています。

この2モデルの中敷は同素材のカップインソールになっています。

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ファブリック

一部モデルに機能素材を使っています。

通気性、速乾性が抜群で、除菌抗菌性を持つものも多いです。

見た目もスポーティなので、スニーカーらしさが表現できます。

また、革のライニングの靴と比較すると、足馴染みも早くなります。

blueoverではニットやナイロン不織布にウレタンを貼って使います。

mikeyやSHORTYに採用しているのですが、mikeyでは爪先部分の先裏なので、パッと見て分かりにくいかも知れません。


あとがき

日本の靴で、ライニングは革やファブリック以外にも合成皮革や人口皮革、生地などいろいろなものが採用されています。

パッと見えにくいところなので、ご購入のときにあまり気にしていない方々も多いかもしれません。

ただ、本来の目的が満たされていないことも多いです。

足を保護してくれること。

汗を吸い取ってくれて靴の環境よく保つこと。

この点を注意して、ご購入時にライニングも少し意識してもらうと、靴を長くご愛用できるかと思います。

読んでいただいてありがとうございました。

zucco



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