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ライスワーカーでも、働く上で大切にしたいこと

2回目の、読書記録です。
(前回は『30代を無駄に生きるな /永松 茂久著 』を読み、20代最後の1年を迎える私が、「30代前の最後の助走期間にやりたいこと」を考えました。↓)

今回読んだのは、『働く君に贈る25の言葉 / 佐々木 常夫著』という本。

たまたま書店の目立つところに置いてあって、前回紹介の『30代を無駄に生きるな』と一緒に購入。しかし、初版は何と2013年とのこと。何と10年前!

著者が、甥っ子で社会人1年目の「遼くん(仮名)」に送る手紙のような形で、自身の経験を元に「働く上で大切にしたい25の言葉」が紡がれている。

自閉症の長男を含む3人の子育てや、肝臓病・うつ病の配偶者の看病をしながら、東レで取締役まで務めた著者の「仕事術」や「仕事への向き合い方」はとても説得力があり、今日から取り入れたいエッセンスが多くあった。


キャリアの岐路に立つアラサー社員にもおすすめ

元々は、新入社員の「遼くん」へのメッセージ

前述の通り、本書は著者が甥っ子に向けて手紙を書く形になっている。
そのため、著者自身も「若い方に向けて書いた」と話しているが、結果的には幅広い年代の読者に広がったとのこと。

実際、古今東西・老若男女を問わない普遍的な仕事術・心構えが書かれているので、どんな方でも学びのある本だと思う。

私のような、【入社して数年経ち、会社にも仕事にも慣れてきた世代】が、これからの自分の在り方を考え直すのにもとても勉強になった。


自己紹介〜キャリアの岐路に立つアラサー会社員として〜

現在、私は新卒で入社した日系大手金融機関での勤務6年目。(創業100年を超える会社なので、それはもう古風なthe日系企業だ)
2023年4月から7年目を迎える。

以前の記事にも、プロフィールにも書いているけれど、私は会社も仕事もそんなに好きではなく、やりがいもあまり感じていない。仕事に行くのがつらい、苦しいということは全くなく、比較的恵まれた環境に身を置いている自覚はある。それでも、「仕事はお金を稼ぐため」と割り切り、ライフワーカーならぬ、「ライスワーカー」を名乗っている。

誤解されたくないのが、「ライスワーカー」だからと言って仕事をどうでも良いと思っているわけではないこと。

会社も仕事も好きではないけど、自分の役割は全うし、できる限り周囲の期待にも応えたい。それなりに役職も上げていきたいと思っている。

そんなスタンスのいち若手社員が読んで、印象に残った言葉やフレーズを紹介しつつ考えを深めていきたい。(※何歳までが「若手」なのか曖昧だけど、年功序列の弊社では、(新人扱いこそされないものの)6~7年目社員はまだまだ若手です。)


印象に残った言葉

◆3年でものごとが見えてくる。30歳で立つ、35歳で決まり。

風の時代と言われている現代、「石の上にも3年」なんて諺はもはや死語のようにも感じる。しかし、筆者は、「クソ真面目に生きていてもダメ」と注意を入れつつ、それでも3年はがむしゃらに仕事に取り組むようにと語る。

私は既に社会人になって3年は超えたし、過去を振り返ってがむしゃらに仕事をしたかと聞かれるとそうでもないけれど、今、やっと会社の仕組みや仕事の進め方、人間関係などを理解できてきたと感じている。

年功序列の企業だからこそ、役職が上がるまでの間に様々な経験をし、その中から自分が培ったものを再確認しつつ、人間の幅を広げていくことができると思う。

35歳の時点で昇進・昇格にそれほどの差がつくことはありません。しかし、それは外形上のことです。言い過ぎかもしれませんが、その人の立つ位置は35歳でほぼ決まっているのです。

本文より引用



◆よい習慣は、才能を超える

「早起き」「時間厳守」「一歩先を読むこと」

これらの習慣によって、時間が生まれたり仕事でのコミュニケーションが円滑に進んだり、仕事をする上で自分を成長させてくれると筆者は語っている。


私は元々習慣化に関する本が大好きでこれまでに何冊も読み、ウォーキングや読書など、なるべく自分にとってよい行動を習慣化できるように心がけてきた。

だからこそ、「よい習慣は才能を超える」という言葉に希望を感じたし、実際に私もその片鱗を少し感じているのだ。

人生100年と考えると、社会人としての期間はまだまだ長い。人として成長できるような習慣を1歩ずつ深めていきたいと改めて感じた。


◆「部下力」を身につける

筆者は、上司との上手な付き合い方として、
上司の注文を聴く
上司の強みを知って、それを生かす
上司に最も相応しい方法でコミュニケーションや報告をする
上司を驚かせてはならない
という、「4つの部下力」を挙げている。

年功序列の会社で働く、そして働く相手を選べない会社員にとって、”直属の上司に好かれること”はキャリアアップのための必須要件だ。

媚びるのではなく、ズルをするのではなく、戦略的に強かに。
上司にとって「欠かせない存在」になることで自分の道が拓ける。

私自身は特に、
①→業務に取り掛かる前に現状と最終目標を擦り合わせる
③→数字や裏付けを準備してから報告に臨む
④→こまめに端的に進捗の報告を入れる
といった形で仕事に取り組むようにしている。


◆「運命」を引き受ける

人間は誰しも、運命を背負っている。
生まれる時代や国、家庭(親や兄弟姉妹)、能力、容姿は自分で選べるものではなく、自分でコントロールできるものでもない。


そんな運命の中でも、私たちは改善をするための努力をすることはできる。
才能は変えられないかもしれないけど、よい習慣を身につければその才能を超えることができる。
上司の人間性を変えることはできないけど、適切なコミュニケーションをとることで必ずそれなりの人間関係を築くことができる。

本文より抜粋


長男の自閉症や妻の闘病と3度の自殺未遂などを乗り越えた筆者の言葉は説得力がある。

その場しのぎで運命から逃れることは時には簡単だけど、その運命から逃げられてもそこには新たな運命や試練が待っている。逃げ続けることはできない。


今の会社に入社したのも、今の部署で今の上司と働いているのも、運命。
心身をボロボロにしてまで働けるかは分からないけれど(笑)、簡単に辞めたり逃げたりはしないようにしたいと改めて身が引き締まった。




まとめ

アラサーライスワーカーに響いた言葉を中心に、紹介してみた。

私はいざとなったら退職届を叩きつける気満々で日々働いているが(おい)、それでも今この会社にいるのは自分の決断の結果でもありそれが運命だと思う。

退職届を叩きつけるような瞬間までは、自分のポジションを戦略的に強かに作っていこうと思った。(この本が本当に伝えたいことはそこじゃないと思うけれど)



🍀終わりに🍀

私は仕事術、時間術、習慣化、心身の健康などに関する本が好きなので、これからも記録として残していきたいと思います

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