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今回の都知事選は面白い

東京に住民票を持ってから3回目になる都知事選。今回は断トツで面白い。

面白いところの一つは、ひまそらあかねが有力候補者たちの動きを引っ掻き回しているところ。顔出しをせずネット(特にX?)を中心とした限定的な領域で活動しているようなのでどこまで票が伸びるのかは未知数だが、けっこう食い込んでいけるんじゃないか?と思う。これは希望的観測込み。

生姜屋の社長がひまそら氏の支持を表明したところ一部勢力から激しく燃やされているようで、数年前から本邦でも猛威を奮うようになっているキャンセル・カルチャーに一石を投じられる候補として個人的には強く支持したい。文化を守ると言っている彼がかつてのFF11でAposというプレイヤー名で最強の盾役をやっていたというのだから、物語としてもよく出来ているものだと思わず感心してしまう。

知り合いにゲームクリエイターがいて、折に触れて「東京のゲームバランスを見直します!とか言って出馬しなよ」なんて冗談を言っていたのだが、元ゲームクリエイターの彼は真剣にそういう目線で取り組みそうだ。公約の一つである「公金チューチューを無くす」というのもゲームのバグ取りのような印象を受けた。独特にドライな姿勢も他候補者とは一線を画している。

もうひとつ面白いのは、AIを使った候補者が多いこと。AIゆりこには笑わせてもらった。ちょっと不気味だったが、AIの目覚ましい進歩はさっそく政治の世界にも入ってきている。AIメイヤーはちょっとイロモノっぽいが、候補者の一人であるITエンジニアの安野たかひろのAI安野はYouTubeのライブ配信で政策に関するアドリブの質疑応答をしていて驚いた。そしてこの彼が決して泡沫ではなく見込みとしては準上位くらいの位置づけになっているところに時代を感じた。

AIタレントを使ったCM、声優のAI音声、AIを使った往年の歌手の復活などは既に出始めているが、為政者AIは(仮にとても支持率が高かった場合に)死後も電脳化して都市を支配し続けるフィクションみたいなことが起こりそう。昔あったゲームのゼノギアスのソラリス元老院がこんな設定だったような?

今回の都知事選、N党のポスタージャックや明らかに当選する気がなさそうな候補者の乱立といつにも増して荒れ気味でがっかりしている人も見受けられるが、事前調査でも前回より関心を持つ人の割合は高くなっているらしい。期日前投票の数も多い模様。個人的にはこれくらい祭り感があって良い。今までが真面目過ぎたんじゃないかとさえ思う。7/7が楽しみだ。

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