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愛されていたことを知る由もなく

飼っていたジャンガリアンハムスターの「ハム公」(♀)が6/11に死んだ。

SNS(X)では作品の投稿と並んで日々のハム公の様子を上げていて知っている人も多かったため、死亡報告も上げた。すると、たくさんの温かなコメントをいただいた。優しさが沁みる。

当のハム公は、自分がSNSで衆目に晒されていたこともたくさんの人からの愛を知る由もない。ハム公は画面を通して多くの人に愛されていたのだなと実感した。結局この愛を受け取るのは飼い主だけで、嬉しいと思うのも飼い主だけなのだが。ペットをSNSに上げるというのは、飼い主に始まり、飼い主に終わる。飼い主のための行動である。

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ハム公の亡骸はプランターに埋めた。

ハムスターは寿命が短いため、飼い始める前から死んだときにどうするか考えていて、とりあえずプランターに埋めて何か植物を育てるところまでは決めていた。

植えるのは食べられる野菜にするか?モニュメント的な花にするか?
迷った。

ペットは家畜の一種だが、我々はペットを文字通り食べることはない。しかし、ペットは心の栄養になる。言うならば魂の食肉。食肉用家畜が野菜なら、愛玩用家畜は花や観葉植物。ということで、植えるのは花がふさわしい。ミニひまわりの種を植えた。

別れは悲しいが、これから芽吹き花咲く生命を思えば、前向きになれる気がする。未来を感じられるものが傍にあるというのは、人の心にとって大切なことだ。

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