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入社エントリ~ここを我が領土とする。異論は認める~


はじめに

はじめまして、アルマです。

早いもので転職して1ヶ月2ヶ月が経ちました。
1ヶ月したら入社エントリを書くんだーと思ってたんですが、仕事が楽しすぎてなかなか手がつけられませんでした。嘘です、言い訳です。
入社エントリとは何を書くものだろうかと、漠然と考えてたら時間が過ぎていったんで、好きなことを書くことにしました。

前職で私は、技術広報という、もしかしたら聞いたことないかもしれない職種の人として活動していました。
知らないという方は、去年の技術広報アドベントカレンダーを眺めてみるとなんとなくわかるかも。
私も記事を書いたので、よかったら読んでみてくれたまえ。
同じような職種として、DevRel、TechPR,DevPR、採用広報など、業務や目的が少しずつ違う場合がありますが、ざっくり言うとエンジニアを広報対象として活動をする人で、近年急速に増えています。私調べ。

最近、技術広報の集まるSlackワークスペースが出来たんですけど、もう150人くらい参加してて、うわこんなにいたんだって実感しました。

技術広報というロールの特性上、社外の技術広報、エンジニア、広報、人事の人たちとたくさん出会います。

その人たちの中に、悪ノリ好きな?愉快な仲間が多くて、飲み会で謎の王国「アルマ王国」の建国宣言をノリでしてしまったことから、王国を建国した人としての人生がスタートしてしまいました。

↓この記事のタイトルが決まった経緯

ご覧のとおりの煽られようですw
本当にこのタイトルにしたれ!ということでこんなタイトルになりました。

さて、どうでもいい自己紹介が長くなりましたが、
そんな技術広報だった私は、今回、プロダクトマネージャーとして、primeNumberという企業へ転職しました。
この記事では、なぜ転職先にprimeNumberを選んだのか、なぜプロダクトマネージャーになったのかなどをお話したいと思います。

実はすでにちらっと話してますが、技術広報を経験したことが、今回の転職へとつながったので、そのあたりの話ができたら。

入社した会社について

私が入社したprimeNumberには大きく分けてソリューションサービスとデータ分析基盤SaaSを開発して提供するサービスの2つがあります。

私がプロダクトマネージャーとして担当しているのは、後者のtrocco®というサービスの開発です。

ソリューションサービスはデータ活用したい企業様の課題を抽出し、データ活用できるまでをサポートするサービスです。

このtrocco®というサービスについて転職前に周囲に話してみたところ、知っているという人は、まだあまりいなかったのですが、自社で導入しているという人は何人かいました。
知らない、もしくは導入してるというのは不思議な分布ですよね。

知らないと言っていたエンジニアが所属している企業でも導入されていたりしたので、導入されていてもデータ分析に関わらないエンジニアは知らないということも多いのかもしれません。

またtrocco®は知らなかったけど、Data Engineering Study という勉強会のシリーズは知っているという人もいました。
Data Engineering Study は、primeNumberとForkwellさんが共催をしているエンジニア向け勉強会シリーズの名称です。

実は私もこの勉強会の存在は知っていて、というのも、この勉強会の#1は1218名の集客、その後も400名とか900名とか毎度びっくりするくらい申し込みがあるイベントで名前を知っていました。それで、何となくtrocco®というサービスがあるということは認識していました。

trocco®はデータ分析基盤構築をサポートする日本製のサービスとして、導入企業数も日々増加していて、データ分析基盤の構築に対する注目度の高まりを感じます。

とはいえ、データ分析基盤って何だろうと思いませんか?
私もまるで知りませんでした。
それを知ることになったのは、技術広報の活動を通じてデータエンジニアへインタビューを行ったことがきっかけでした。

そもそも、データ分析基盤って何?

エンジニアである私も、もともとはまったく知りませんでした。
前職でたまたまデータチームの人と話すことがあり、その際に初めてデータエンジニアという職種が世の中に存在することを知ったくらい何も知りませんでした。

そこで、今回はデータ分析基盤とはなんじゃらほいという人が、完全に理解した気持ちになれるような解説をまず書いてみたいと思います。

現代のビジネスの流れを追って考えると、データ分析基盤が必要とされるようになった経緯が理解できそうなので、説明してみます。
ちょっと長いですが、知識ゼロベースからでも理解できるよう、簡潔にまとめたつもりです。技術的な知識を付けたい方は、Data Engineering Study を履修することをおすすめします。

コンピュータの誕生により、情報を整理して蓄積・集計できるようになりました。インターネットの登場により、その情報を遠くの人へ送信することもできるようになりました。

この情報分野の変革は、すぐさまビジネスの現場でも活用されることとなります。
これまで紙とペンで書いて管理していたものを、各個人のパソコンで作成し、それをインターネットを介して送れるようになりました。

伝書鳩のように送り合うとタイムラグが発生しますし、同じデータを複数の場所で保とうとすれば何より管理が大変です。
お互いに一つの情報源へデータを蓄積し、それをみんなが見に行けるようになれば解決できます。
WWWの登場により、サーバ上に保存されたデータを見に行けるようになりました。

皆さんもご存知のとおり、そういった背景からWebアプリケーションが生まれ、ビジネスへ大きなインパクトをもたらしました。

そして、多くの情報を鮮度高く管理しなければいけない現代ビジネスパーソンは、現在さまざまなWebアプリケーションに囲まれ、いろんなサーバに蓄積された、さまざまなデータを参照しながらビジネスを遂行しています。

ここでまた、我々は以前と似ているようでまた違った問題に直面することになります。
複数ある別のシステムに蓄積されたデータを組み合わせて利用したり、データを並べて見てみたい。さまざまなアプリケーションのデータを集計、グラフ化し、ビジネスインサイトを得たい。蓄積したデータを活用し、それをビジネスへ転換させたい。
しかし、鮮度・精度ともに高く、データを同期、集計、グラフ化するのはとても大変。

さまざまなサーバへデータを取りに行き、それを集めて日々加工しないといけません。蓄積されるデータも日に日に多くなり、データの管理も大変になります。

そこで注目を集めるようになったのが膨大なデータの保管や加工が行えるデータウェアハウスです。
概念としては1990年代頃よりあったものの、自社で構築するには技術的にもコスト的にもハードルが高く、おいそれと構築できるようなものではなかったのですが、AWSやGCPといったクラウドコンピューティングの発展により、安価にデータウェアハウスを利用することができるようになりました。

そういった経緯から、データウェアハウスへデータ統合を行い、さまざまな分析を行なってビジネスへ活用する企業が増え始めました。

こういったデータ分析ができるデータ蓄積の仕組み、また貯蔵システムのことを指して、データ分析基盤と呼び、その構築には専門的な知識が必要です。その構築と運用を専門に行うエンジニアがデータエンジニアと呼ばれるエンジニアです。

trocco®はこのデータエンジニアが担う専門的な基盤構築の手間を削減し、データエンジニアの作業工数、運用工数を大きく減らせるツールです。
また、そういった専門的な業務をtrocco®が担うことにより、データアナリストやアプリケーションエンジニア、SREといったデータエンジニアリングを専門としないエンジニアでも、学習コストを抑えてデータ分析基盤の構築ができる強力なサポートツールとなっています。

どうですか、データ分析基盤とtrocco®を完全に理解した気持ちになれたでしょうか?
自分とはまるで関係ないって思ってた人も、こうやって歴史の流れを追って考えてみると、すごく身近な話に思えたんじゃないでしょうか?
昔はコンピュータもインターネットも専門家しか使えない高価で専門的なものでした。しかし、インパクトある技術は大衆化・コモディティ化します。

我々人類は、加速度的に増えるデータをどう管理するか、どう活用していくのかという新しい課題に向き合う時代を迎えています。そしてそれが、どんどん身近になってきている感じがしませんか?

なぜデータ分析基盤を提供する企業へ転職を決めたの?

前々職にて、新規事業部の立ち上げを行いました。生まれたての事業部ですから、人も少なくて、コンセプトづくり、ビジネスモデルの構築、リード獲得のためのLPの作成、広告の運用、さまざまなことを担当しました。私だけでなく、みんないろいろ兼任です。エンジニアリングもやりながらだったので、かなり大変でした。
当初は、データをダウンロードしてスプレッドシートで加工し可視化しながら運用していましたが、それも結構面倒です。広告やLPのアクセス分析をGoogleデータポータル(今はLooker Studioですね)でグラフ化して運用するようになり、経営にもそのダッシュボードで共有できるようになりました。すごく楽になって、広告やLPの改善の施策が考えやすくなりました。

グラフにしたりデータをさまざまな形で集計して比較していると、そこに仮説が見えてくるということを、はっきりと自覚したのはその頃だと思います。自分で新しい価値を企画して、どうやったら受け入れられるのか、またどうやったらその効果が知れるのか真剣に考える時、そこには何か根拠となるものが欲しくなります。
それを叶えてくれるもの、それが私にとってデータの可視化でした。

その頃、私はSaaSというビジネス形態と出会います。受託開発をやっていると、だんだん多くの企業が共通して課題を持っているポイントが見えてきます。自社で to B 向けのサービスを開発すれば、世の中の多くの人を幸せにできるんじゃないか?と感じるようになり、to B 向けの自社開発サービスを提供する企業へ転職しました。また、開発から離れて多くのミッションを担うことについても選択と集中ができていない感覚があり、開発職へ戻りたかったのも理由です。

そうやって転職した前職なのですが、やっぱりなんだかんだでエンジニア採用広報のプロジェクトをリードすることになりましたw
選択と集中はどうしたって感じなんですけど、やっぱり自分自身もマーケティングが好きなんだと思います。

また、私は仮説を立て、定性と定量の両方のデータと向き合って、施策を企画し、その結果を観察するという日々を過ごすことになりました。
まず何を目標数字とするのか?何が成功と言えるのか?というところから難しいテーマなのが、技術広報です。データという存在が、答えのない暗闇を歩く私に寄り添い、その足元を照らし続けました。

ある時、データチームの方と話す機会があり、私はデータチームの持つミッションと業務内容に非常に関心と親近感を覚えました。

その頃はじめて、「データの民主化」という言葉を知りました。前々職で関わりがあった企業のビズの人が、自分たちもデータを参照・加工したいと、SQL勉強会を開いていたことを思い出しました。「データの民主化」とは、誰もが、必要になった時にデータを自ら見に行き、ビジネスに活用できる世界を目指すということだな、と。きっとそれは、働く人たちに仮説や根拠を与え、決断を支援できるはず。素敵だな、大志のある響きがするな、と。

転職を考え始めた頃、次はどんなポジションがいいか悩みました。なんせ技術広報の次のキャリアですから。
いろいろ考えた結果、私はプロダクトマネージャーをやることにしました。受託開発で開発以外に、ビジネス課題ヒアリング、業務フロー整理、要件定義、UI/UX設計などやってきたんですが、それが一番得意だったし好きだったなと思ったんです。
私は根っからWhyを考えること・企画することが大好きで、ユーザー・セールス・マーケ・エンジニア・デザイナー、いろんな人と話し合って夢を形にしていくことが性に合ってる。そういう職種って、プロダクトマネージャーだよな、と。

それに、技術広報はプロダクトマネージャーと、かなり近い素養が必要なポジションではないかということを、ずっと感じていました。
というのも、技術広報としてどんな経験のある人をスカウトしたらいいかって話になった時に挙がった項目が、以下のような感じだったんですよね。
- エンジニア経験
- ディレクション経験
- プロジェクトマネジメント経験
- 企画経験
- 多くのステークホルダーとの合意形成経験
もちろん全部を満たす人じゃないとってことではなく、こういう経験があるとマッチしてそうという話です。

技術広報とプロダクトマネージャーのペルソナって結構近いんじゃないかなって思います。
今回、プロダクトマネージャーにしようと思ったのも、技術広報の経験も活かしたかったからです。

そんな時に出会ったのが、primeNumberでした。
もともとユニークネスのある事業でプロダクトづくりがしたいという希望があり、データへの関心があった私は、primeNumberに一瞬で惹かれました。

企業サイトのトップにあった言葉が、目に入りました。

「あらゆるデータを、ビジネスの力に変える」

またprimeNumberには、8 Elements という企業バリューがあるんですが、その中のCoprimeという価値観にも強い共感を抱きました。

Coprime
私たちは、一人ひとりが異なる存在。
圧倒的な個の力を強く結合させながら、
まだどこにもない、新しい価値を創る。

私は人と一緒に、チームで何かやることが好きです。お互いに素であり、素が組み合わさって、1人では創れない価値を生み出したい。フランス語で言うマリアージュみたいな価値観が昔から好きでした。

面接で話した方たちは、質問力と理解力が高くて率直にいろいろと話し合えそうな人が多かったのが印象的でした。

ということで、私はprimeNumberを選びました。

早く私も、みんなからCoprimeな存在として頼りにされる人になりたいです。

primeNumberのメンバーは、とても優秀でありながら、一緒に働いていて気持ちがいい人が多いです。
キャッチアップ力が普通じゃない人が多いですがw

ビズの人とかもエンジニアなんじゃないかと思うくらいの知識量なんですけど、もともとITリテラシーが高い人を狙って選んでるわけじゃないそうなんですね。キャッチアップできる人であればいいと。それで、みんな入ってから学んでるんですよと。
めっちゃすごいwww すごすぎて笑っちゃう。

だから、入社前にデータエンジニアリングに詳しくなくても全然大丈夫です。私も入ってからキャッチアップしていますし。

あとは、なんせ福利厚生がビール飲み放題なんで、お酒好きな人は多いです。私はほとんど呑めないんですが、そういう人でももちろん大丈夫ですw

いきなりの終わり

今回、転職前に感じていた不安や実際どうだったのかまで書きたいと思ってたんですが、
ジョインするにあたりデータ分析基盤やtrocco®について私が学んで理解したことをアウトプットしたいなと思って書いていたら、こんなボリュームになってしまった文字数。
ということで、続きは第二弾へ持ち越したいと思います。

trocco®を触ってみて、ものの数時間くらいでデータの転送と加工とテストと通知までのワークフローが組めたことは本当に感動でした。

データ活用がもっと簡単で身近になる世界を夢見て、これからtrocco®を通じて、エンジニアだけでなくあらゆるビジネスパーソンを支援していきたいです。

君も私と一緒にこの大海原を冒険しないか?
たぶん、あらゆる職種で募集してると思う。ほんとに気になる人はちゃんと採用サイトで内容を確認してくれ。→ primeNumber採用ページ
最近エンジニア採用ページが新しくできたよ → エンジニア向け採用ページ

いきなり最後が雑w

それから、アルマ王国の国民も募集してます。
国民になっても特に何のメリットもありませんが、たまにわいわいできます。

みなさんにHappyな一日が訪れますように。
また会おう!

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