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春夏絶夏秋冬

4月になって、なんだかやたらと気分が落ち込む。
そんなこともあるだろうと深刻には考えていないものの、今後、冬が短くなるにつれて、春が早くなった結果、5月病が4月病になったりするのだろうか?

季節という点で考えると、最近の夏はもう「夏」と言う季節を超えていると思う。

すでに蝉は鳴かないし、蚊も飛ばない。鳥だって飛ばないですよね。
これからは植物が枯れ始めるかもしれない。
そんなものを「夏」と呼ぶのは、なんか抵抗がありませんか?

もともとは春、夏、秋、冬の4つ。
これからは春、夏、「」、夏、秋、冬の6つでしょうか。
それとも春、夏、「」、夏、秋の5つでしょうか。

「」に何を入れますかね。
絶とかいかがでしょうか?
糸偏に色の傍。綺麗な字ですよね。
なんでこんな綺麗な漢字なのに、意味が不吉なのでしょうか。
なんせ絶滅の絶ですからね。

漢字学者の白川静さんが考える中にこんな一説がありました。
「絶は色糸の意であろうが、染色のため脆弱となることがある。」

ということは、刃物で綺麗に切るというよりも、弱くなり脆くなって、朽ちて切れるという印象。
ぴったりではありませんか?

私としては、当然の報いだなあとも思うので「報」の字もどうかなとか思うのです。
同氏に学びますれば、偏は「手枷」、旁は「人を抑える形で屈服の象」、「罪に対する報復刑をいう」のだそうです。
いやあ、ぴったり!


読んでくれてありがとうございます。

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