【第4回:こうたろう】ロッキョクイチバン!インタビュー
ユニットライブ『ロッキョクイチバン!』の出演メンバーにインタビュー!
このインタビューは、「ロッキョクメンバーのことをより知ってもらおう!」というコンセプトを基に、皆さんへ根掘り葉掘り聞いちゃいます!
第4回は、マセキ芸能社所属のこうたろうさんです。
※記事では敬称略させていただいております。ご了承ください。
お笑い好きが高じて芸人に!
現役大学生芸人・こうたろう
__本日はよろしくお願いします。さっそく自己紹介をお願いいたします。
こうたろう:よろしくお願いします。ピン芸人をしております、こうたろうです。趣味はお笑いライブを観に行くことでして、特技がヒューマンビートボックスを7年くらい、中学生の頃からやってます。
__ヒューマンビートボックスを始めたきっかけはありますか?
こうたろう:YouTubeで上手い人の動画を見つけて、「自分も口でこんなにたくさんの音を鳴らせるようになったらかっこいいな」と思って、YouTubeの講座を見ながら独学で始めました。
__お笑いライブを観に行くとのことですが、よく観に行くライブはありますか?
こうたろう:佐久間一行さんのライブはよく観に行きます。あと、ルミネtheよしもとの公演だったり、マセキのライブに1年くらい通ってました。マセキに所属してからはそこまで観なくなったんですけど、芸人になる前は通ってましたね。お笑いファンであり、そこから芸人になった感じです。
__そうなんですね。現在大学3年生ということですが、大学に通いながら芸人になろうと思ったきっかけはなんですか?
こうたろう:よく友達に笑ってもらえることが 多くて。お笑いが好きっていうのもあるんですけど、友達同士の笑いは舞台には通用しないとはよく聞いていたんですけど、「実際にプロの現場だったら自分が今行なっていることはどうなるのかな?」と思ってマセキのオーディションを受けに行ったら、自分の素の状態で笑っていただけたので「もしかしたら自分の長所が活かせる職業が芸人なのかもしれない」と思いまして。
__すごい!天職ですね!
こうたろう:ありがとうございます。天職だと思いながらやらせてもらってます。
__お笑いが好きな人がお笑いをやるって少しハードルが上がりそうな気もしますが……。
こうたろう:そうですね。たとえば佐久間一行さんが好きで観てたので、「佐久間さんだったらこういうことを考えるだろうな」というのはあるんですけど、でも自分は自分としてネタを頑張っていこうと思っています。
__なるほど!お笑いをやる上で、コンビを組む選択肢もあったかと思うのですが、どうしてピンに?
こうたろう:もともと漫才をやろうとしまして、2019年のM-1グランプリにエントリーしてたんですけど、相方、当時の友達が予選の前日にインフルエンザになって出れなくなってしまって。「じゃあ一人でマセキのオーディション行ってみよう」ってかんじです。
__そこからの切り替えが早かったんですね。
こうたろう:そうですね、そこからはピンでやろうと。
__フリップネタを作るようになった経緯を教えてください。
こうたろう:ネタを作るってなったときに、僕は佐久間さんのフリップが大好きなので、憧れがあってフリップネタを選びました。
__いいですね!絵はどのように描かれているんですか?
こうたろう:最初はフリップの紙に直接描いてたんですけど、最近はiPadで描いてそれをコンビニで印刷して……というかんじですね。
__ネタの作り方……フリップに絵を落とし込むまでどんなことを考えられていますか?
こうたろう:僕の場合だと2つパターンがありまして。1つ目が最近感じたことや日頃思うことをメモしていて、その小さな発想をネタにしています。もう1つが、1つのテーマに対してイラストを大喜利でずっと描いていくパターン。40個くらい考えた中で20個くらい使っています。
__ありがとうございます。フリップネタをやっていて「大変だな」と感じることはありますか?
こうたろう:準備から時間がかかってしまうことですかね。コンビニで1〜2時間コピー機の前に立ち続けなきゃいけないので。大きな紙を20枚ぐらい印刷しないといけなくて……。あと最近腰を痛めてて、ギックリ腰にもよくなるので、まだ20歳なのにやばいなと。なので今後少し(フリップネタをすることを)考えなきゃなと思いました。
__お大事にしてください……!
普段は大学生ですが、1日のスケジュールはどんなかんじですか?
こうたろう:大学がない日は10時くらいに起きて、だらだらして、18時くらいになって夕飯を食べて、19時からだらだらして22時くらいになってようやくネタ書いたりフライヤー作ったり。で、深夜の4時くらいに寝て……みたいなあまり良くないスケジュールを過ごしてます。大学とライブがある日は大変ですね。10時に起きて、大学が18時まであった後19時から21時までライブで、家に帰って22時くらいにごはんを食べて、そこからだらだらして4時くらいに寝る……。
__だらだら時間は必須なんですね。
こうたろう:そうですね。犬を飼っているんですけど、膝や背中に乗っけたりとかしながら、スマホ見たり横になったりしてリラックスしています。
(ラピちゃん・♀)
一番会いたい芸人は『和牛』と『かが屋』!
意外な過去やロッキョクトークも!
__『ロッキョクイチバン!』に参加した理由はなんですか?
こうたろう:僕は最初のメンバーではなかったんです。最初に同じ事務所の先輩・高田ぽる子さんがいらっしゃって、ぽる子さんが抜けるというときに僕を指名してくださって入りました。
__なるほど。メンバーの皆さんの印象はどうですか?
こうたろう:もう皆さん良い人です。最初はマセキが一人もいなかったのでどうなるか不安だったんですけど、皆さんがすごく優しかったので、事務所の垣根を超えてこんなに話してくれるのは嬉しいなと思います。
__今回のインタビューの前にハチカイさんとサービスエリアさんにインタビューしたんですけど、そのときも「こうたろうくんがね」みたいな話が上がってて。警備員さんが「遊びで大喜利やったときにこうたろうくんがすごく褒めてくれて面白かったからコーナーにしたい!」とおっしゃってました。
こうたろう:楽屋でサービスエリアさんとハチカイさんと僕で大喜利をしてたんですよ。僕はネタの大喜利は普段やってるんですけど、ホワイトボードに書くのがあまり強いのが出せなくて。そのときに警備員さんがバンバン強いのを出してて!「すごい!」と思って思うがままに「すごいです!」って言ってたら、「これライブでやりたい」って言ってたので、僕もやりたいなと思いました。
__ユニットメンバーでも仲が良い人たくさんいると思いますが、特に仲が良い人は誰ですか?
こうたろう:サービスエリアさんは仲良いですね。「テレビのオーディションこうだった」とかお笑いの話もするんですけど、プライベートで小虎さんが出てる神保町のライブに一緒に観に行ったりとかしました。
__先ほどもおっしゃってましたけど、今でも結構お笑いライブを観に行くんですね。
こうたろう:そうですね。マセキはさすがに恥ずかしくなってしまって行かないんですけど、よしもとは月に1〜2回くらい行ってます。あと人力舎の『バカ爆走!』もこの間行きました。
__そういうところで共演したい人とか見つけられそうですね。今一番共演したい方っていますか?近い将来と最終的なもの両方お伺いしたいです。
こうたろう:これは難しいですね……!最終的に共演してみたいのは和牛さん。僕、M-1が賞レースの中で一番好きで、中でもM-1グランプリ2018がめちゃくちゃ好きなんです。あの和牛さんの漫才(※)は全セリフ覚えたんじゃないかというくらい観てますし、すごく感銘を受けて大笑いしてました。大ファンなのでぜひ共演したいです。
近い将来でいうと事務所の先輩のかが屋さん。一度ライブが一緒でお話ししてくださったんですけど、たくさんはお会いできてないのでもっと話してみたいなと思いました。
※『M-1グランプリ2018』で最終決戦で披露された「オレオレ詐欺」
__なるほど!
少し話を戻して、ユニットメンバーでやりたい企画とかありますか?
こうたろう:企画でいうと、めちゃくちゃお笑いの企画をやりたいです!誰かがポーズをして、それに対して「これは何のポーズでしょう?」って大喜利をやってみたりとか。僕は、人によっては引かれるんですけどプライベートでも大喜利したいくらいお笑いが大好きなので。他にもロケとか、8組いるので4組ずつに分かれてそのVTRを見せ合うとかできたらいいですね。ロケって若手はあまりないので、観れたら貴重ですしお客様も嬉しいかなって。
__いいですね!ぜひ観てみたいです。
また、今回サービスエリアのお2人から質問をいただいてます。大山さんからは「こうたろうくんは育ちが良い雰囲気がしますが、ご両親はどんな人ですか?」とのことです。
こうたろう:母親が幼稚園の園長なので、子どもが好きっていうのはありますね。お父さんが介護の仕事をしています。僕も初めは小学校の教員を目指してました。
__そうだったんですね!それが「芸人をやりたい」となったときにご両親に何か言われたりしませんでしたか?
こうたろう:たしかに、芸人の実績が全くなかったので「え、芸人になるの?」っていうのはめちゃくちゃ言われました。教員のほうが絶対安定してますし。だけど、教員やるとしたら芸人ってできないじゃないですか。僕は人を笑わせる仕事がやりたいので芸人になりました。
__なるほど。それで説得して今認めてもらってる感じですかね?
こうたろう:これはちょっと「おいおい」って話なんですけど、最初は「そんなの売れるわけないよ」「大丈夫?」みたいな感じだったんですけど、マセキのオーディションに一発で受かったり、その前にR-1ぐらんぷり2019のアマチュア部門で全国7位になったんですよ。そういう実績が重なるにつれて「最初から応援してたよ」みたいなふうに……(笑) 結局実績をどんどん重ねていったりだとか、結果を出していけば目は変わるんじゃないかなと思ってます。
__ぜひもっと活躍してご両親を驚かせてください!
さつまあげさんからは2つ質問が来てまして、1つ目は「落ち込んだときの対処法を聞きたいです」とのことです。落ち込むことはありますか?
こうたろう:ありますね、僕メンタルが弱いので。そのときはもう美味しいもの食べて、映画観て、寝て、みたいにしたいこと全部します。あと友達に話すとかもそうですね。じっとしないってことが大事なのかなと思います。一人で考え込んじゃうとどんどん悪いほうに考えちゃうので、とにかく楽しいことをたくさんするようにしてます。
__大事なことですね。
もう1つの質問が「下ネタ苦手ですか?」と。先日下ネタを振ったら「やめなさい!」って言われたときに思ったらしいです。
こうたろう:苦手です。たとえばルシファー吉岡さんは好きなので、下ネタを見たり聞く分には大丈夫なんですけど、自分で話したりとかは苦手で。これは佐久間一行さんと一緒なんですけど、テレビで親と一緒に観てても楽しめるネタを届けたいと思っているので、ネタとかには絶対入れないようにしています。
__なるほど……!
話は少し変わりまして、ユニットメンバーの他に仲の良い芸人さんはいますか?
こうたろう:日食二郎というマセキのコンビは仲良くて、ナンカレー食べに行ったり、河川敷で一緒に話したり。なんなら昨日も会って家に泊まってますし、めちゃくちゃ仲良いですね。あとフジーズのなおゆきくん。なおゆきくんと、日食二郎の井上の3人でよく遊んだりしてます。
__私のイメージでいうと、徳原旅行さんとも親交が深い印象です。
こうたろう:そうですね。徳原さんはライブが被ったら一緒に帰りましょうって僕から声かけて帰ったり、徳原さんが今度出るライブを見学させてもらったりしてます。徳原さんって、平場の返しがめちゃくちゃ上手いんです。僕が衝撃を受けたのが、平場をやっていろんな人と絡むことがあるんですけど、徳原さんと絡んだときが一番相性が良いと感じたこと。あと先輩でいうと、ママタルトさんもめちゃくちゃお優しくしてくださって。サスペンダーズの依藤さんも、「今日銭湯行く?」「今日焼肉行く?」って誘ってくださって、プライベートでも優しくしてくれます。
__優しい先輩に囲まれているんですね。
普段のライブもいろんなライブ出られてると思いますが、チェキも好評で素晴らしいです。
こうたろう:ありがとうございます。でも僕もチェキを撮るってなったのが2ヶ月前とかで。チェキがあるライブに出たのがきっかけです。最初ピースとかしかできなかったんですけど、最近いろんなポーズを覚えました。10枚あるときにポーズを被らずに色々あったら良いなと思って。
__その他にポコチャ配信されたり、8月の『ロッキョクイチバン!』では4ネタも新ネタをおろされたりと、本当にすごいなと思います。そこまで頑張ろうと思える根源みたいなものってありますか?
こうたろう:ありがとうございます。ポコチャとかの配信は、僕が人と話すのが好きなので仕事兼趣味でやってます。新ネタ4本のときは急遽だったんですけど、2本できる枠があったのでやらせてもらました。頑張れるのは……全部売れるためというのは1つあります。あと僕が大事にしているのが、迷ったら見たことない景色のほうに飛び込んだほうがいいんじゃないかなと思ってて。2本のほうが負担はかからないじゃないですか。だけど、4本ネタやる機会って今後あるのかなと思ったときに、これをやることによってエピソードトークが生まれるかもしれないし、もしかしたら強いネタができるかもしれないとか、いろんなきっかけがあるので。とりあえず迷ったら飛び込むというのは大事にしてます。
__すごく素敵な考え方ですね……!
こうたろう、自分で自分に質問をし始める
__先ほどリフレッシュのときに「美味しいもの食べる」とおっしゃってましたが、好きな食べ物はなんですか?
こうたろう:関西の食べ物が好きですね。お好み焼きとかたこ焼きとか。あとお肉も。スポーツ男子みたいになるんですけど、ガッツリしたものが好きですね。
__結構食べるほうですか?
こうたろう:いや、好きなんですけどそんなに大食いではないです。なんなら普通くらいで満足しますね。
__そうなんですね。スポーツ男子という言葉が出てきましたが、普段は文化系ですか?
こうたろう:10年くらいずっとサッカーをやってて、ゴールキーパーをずっとやってました。好きな食べ物は学生時代にサッカーやりながら食べてたものになりますね。けどもう胃が小さくなりました。今は週1で社会人チームでサッカーをしてます。
__サッカーでいうと『イナズマイレブン』お好きでしたよね。
こうたろう:そうですね!ライブやるくらい好きです。
__あのフライヤーも素敵でした。ほかに好きな作品はありますか?
こうたろう:『ドラゴンボール』や『ドラえもん』は好きですね。
__ありがとうございます。……どうしましょう、1時間インタビューする予定が30分で質問したいことが一通り聞けてしまいました……。
こうたろう:自分で自分に質問しても良いですか?
__すみません、よろしいですか?
こうたろう:はい!「近しい将来の目標を教えてください」。僕はですね、よく芸人の方がいうんですけど、お笑いで食べていくっていうのは1つ目標でありまして。ただ僕は売れる前でもお笑いで食べていけるんじゃないかって思ってます。ライブだけだと大変かもしれないですけど、たとえばライブ主催とか自主的にやることによってできるかもしれないし。あとはネットに動画上げてみるとか、人生でお笑いに使える時間を増やしたほうがいいなと思います。「お笑いでいかに生活できるようにするか」というのは考えています。
__ありがとうございます!それでいうと、最終的な目標もお伺いしたいです。
こうたろう:三四郎の小宮さんのスタイルがめちゃくちゃ理想っていうのはありますね。バラエティでハネて、バラエティ番組をメインに出つつ、ロケもラジオもやって、舞台もやってみたいな。でも一番はバラエティ番組に出たいですね。
__どんなバラエティ番組に出たいですか?
こうたろう:『さんまのお笑い向上委員会』とか『アメトーーク』とか出てみたいです。
__いいですね!同じ事務所の先輩で目標にできる方がいるの素敵です。
こうたろう:ありがとうございます。もう一個質問やってもいいですか?「ライブを作る上で大切にしていることはなんですか?」。僕は全員満足できる状態にするのは大事だなと思ってまして。お客さんに満足してもらえるネタを届けるのももちろんなんですけど、出てくださる芸人さんにも「こうたろうのライブまた出たいな」と思ってもらえるものにするためにギャラもそうですし、内容もそうですし。お客さんでいうと、新しい発見を見せたいなというのはあって。豪華な先輩をお呼びしてライブが埋まるっていうのは埋まるんですけど、そうじゃなくて若手芸人でこの化学反応でめちゃくちゃ面白くなるというのがあったので、構成としての考え方があるかなと。なので僕が主催しているライブでは豪華な先輩もお呼びするけど、めちゃくちゃ気になってる若手を呼ぶとか、他で見れない良さとかを大事にしたいなと思ってます。
__すごい、芸人としても主催者としてもしっかりしてらっしゃいますね。
こうたろう:それでいうと、僕が出演者かつ主催者なのが結構珍しいパターンなので、長所にも変えられる部分だなと思ってまして。たとえば僕のライブだと、僕が出演してるので「こういうライブにしたい」っていうのを僕も出つつできるので、それが楽しいですね。もちろん主催もやって出演もするので負担も倍になるんですけど、ただせっかくあるチャンスは最大限活かせるものにしたいというのは大事にしてますね。
__そうなんですね!
こうたろう:「これこそ言いたい!」っていうのがあるんですけど良いですか?僕が平場で大事にしていることがあって。
__ぜひ聞かせてください!
こうたろう:僕はネタと平場で言ったら、平場のほうが向いてるタイプの芸風だと思うんですよ。なので、テレビで売れたとしてもバラエティ番組で振られた後の返しとかで「あ、この子と絡んだら新しいことあるかも」となるような、自分で言うことじゃないですけど、平場が強いと思うんです。平場では「無茶振りをしない」ということをめちゃくちゃ大切にしてまして。たとえば、寺田寛明さんと一緒に中MCをやったことがあるんですけど、話がうまくいかないときに足踏みをして「このリズムで面白いこと言ってください!」って言ったんです。これってめちゃくちゃ無茶振りしているようで、寺田さんは答えなくて良いんですよ。無茶振りしているところで笑いが起きるので、先輩は「いやいや!」って言うだけでいいので。僕のパスのときに笑いがなくて先輩で落とさなくてはいけないってなったときに平場はすごく難しいので、無茶振りに見えて無茶振りじゃない平場にしなきゃいけないなと思ってます。ありがたいことに徳原さんやリップグリップさんとかに、「こうたろうと平場やるとやりやすい」と言っていただけて。僕の時点で笑えるパスを出せるような……すごく裏話すぎるんですけど(笑) 平場ではそれを大事にしています。
__すごい話を聞いた気がします……!
こうたろう:ロッキョクでも徳原さんと一緒になったときがあったんですけど、たとえば「徳原さん、今から面白い話してください!」って言ったらめっちゃ無茶振りじゃないですか。でもそのときに「徳原さん、今から面白い話してください!でも時間ないんで5秒でいいです!」って言ったら「できるか!」で終わるじゃないですか。こういう無茶振りに見えて無茶振りじゃないパスを考えてます。でも、これは事前に夜中に書いて考えてるわけでは全くなくて、当日頭に浮かんだときに「これは言っていいのか」をちゃんと判断した上で出してるので!「意外とこうたろうって夜中めっちゃ考えて、当日えっさほいさ来て言ってるのかな」ってなったらそれは恥ずかしいじゃないですか!違うんだよって!即興で考えてるけど、そのときに迷惑にならないようなことを考えて喋ってるんだよっていう。
__それこそが『平場力』だと思います!めちゃくちゃ鍛えられてるはずです。
こうたろう:良かったです。「こうたろうってずっと平場について考えてたな」「全部用意したの言ってるな」ってなったら恥ずかしいので、違うんだよってことは強調します!僕は平場のとき、何も用意せず行くんですよ。例えば僕が例えツッコミを用意して言ってもウケないので、その場で毎回大喜利して言ったほうが合うタイプなんだなと思って挑んでます。
__たしかにその味わいみたいなものが出てる気がします!
こうたろう:鮮度みたいなものを大事にしてますね。
__ありがとうございます。最後に言っておきたかったことはありますか?
こうたろう:「今後フリップ芸どうなるのか」って話なんですけど、フリップ芸をやって思ったのが「フリップ持ってくるのめちゃくちゃ重い」って。肩が外れるくらいめちゃくちゃ重いんですよ。だから僕はローラーをつけてるんですけど、まだ重くて。60歳くらいになってもフリップをやるかはわからないです。
__その頃にはいろんなお笑いに飛び込んでるかもしれませんものね。
こうたろう:バラエティで売れたいっていうのも、フリップは続けるかもしれないですけど、フリップだけでいくとめちゃくちゃ大変だなと。フリップ芸人って大変だなと僕はやりながら思ったので。だからバカリズムさんとかも、営業とかにフリップ持ってくのは大変なので映像にしたりとか、新しい見せ方とかを考えるのも良いのかなと思います。あと、フリップ芸の大変なのって、1ネタで結構お金かかるんですよ。僕のサイズでかかるので、これの倍のサイズでやっている人はもっとかかっていると思うと……。これ毎回は大変だなというのがあって、そういうのも含めてコスパが悪いっていうのは大きいですね。
__笑いの量は大きいんですけどね。
こうたろう:見せたいものを絵で描けるのでいいんですけど、紙買ってとかいろいろあるので。だから、フリップ芸人の人がいたら「お疲れ様です」と言っていただけたら「へへ」ってなると思います。普段言わないけど寺田さんや堀川ランプさんとかは苦労しているのかなって。漫才・コントはもちろんだと思うんですけど、フリップは重さとか作るまでが長いなと思います。
__フリップ芸人の努力はこうたろうさんでないと語れなかったことだと思うので聞けて光栄です。本日はありがとうございました!
■こぼれ話
(撮影されているのが嬉しかったのか、何回もカメラに向かってピースをするこうたろう)
【編集後記】
私の用意していた質問が尽きるという、インタビュアーとしてあるまじきハプニングが起きた際、率先してトークをしてくれたこうたろうさん。めちゃくちゃ助けられました……本当にありがとうございます。
普段のほんわかしたネタとは一変して、いろんなことを考えられるクレバーな方という印象でした。ですが、20歳らしいフレッシュさもあって、そのギャップや魅力を読者の皆様に届けられればなと思います。
インタビュアー・ライター:もちづきもちこ
[Twitter] https://twitter.com/mczk_mochiko
撮影:田南全斗
[Twitter] https://twitter.com/my_arKe
次回のインタビューは小虎!
『ロッキョクイチバン!』の中では唯一3年目となる小虎のお二人!意外な初出し情報も満載!?お楽しみに!!
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■過去記事
【第1回:ゼンモンキー】(2021/12/31まで)
https://note.com/6kyoku_1ban/n/n2c8d469618e5
【第2回:ハチカイ】
https://note.com/6kyoku_1ban/n/n8f2cf248363e
【第3回:サービスエリア】
https://note.com/6kyoku_1ban/n/n90d73afaa484