#58 何故を繰り返して思考力を鍛える
「”何故”を5回繰り返せ。」
これは前社の常務に教えて頂きました。後々トヨタ式の考え方と教えて頂くのですが、結構役に立ってます。
元々は何か問題が起きた時に改善するための考え方です。
教わったタイミングは、先輩がめちゃくちゃに怒られた時で、教えてくれた常務が優しく慰めている時の一コマでした。ですが私には仕事の仕方、という観点から教えてくれました。なので少し解釈が違います。
先輩には”怒られた原因を解決するために何故を5回繰り返せ”
私には”良い仕事をする時や、先を見て仕事をするために何故を5回繰り返せ”
と言う使い分けでした。
どちらも間違いではないと思いますが、個人的にはポジティブに取り組みたいので良い仕事をするために考える時間を割きたいです。
良い仕事とは何でしょうか?
私は近江商人の三方良しの考え方が良い仕事だと思っています。
三方良しとは?
ー「商売において売り手と買い手が満足するのは当然のこと、社会に貢献できてこそよい商売といえる」という考え方ー
自分も相手も、周りの人も良いと思える仕事をする。
Win-Win-Winの関係。
簡単に言えばそんな感じです。
三方良しは近江商人十訓の一番最初に出てきます。
他9つも参考になるのでぜひ、ググってみてください。
ちなみに三方良しを含め、十訓は仕事以外でも活かせると思います。
さて、話が少しそれましたが、何故を繰り返すと良い仕事ができるようになります。
良い仕事というのは、全員が喜ぶ仕事の事です。
”何故”で考えを巡らせる時に大事なことは、具体的な目的と具体的なイメージをすることです。
例)12月31日竣工で太陽光発電所を設立する。
何故①
連系日が1月1日の為、前日までに完成させる必要がある
何故②
連系日前日までに完成させなければ、12月中に売上が立たないかもしれない
(ここでやるべきことを明確にできる)
何故③
12月中に売り上げがなければ、部内の月度目標に到達しない
何故④
目標に到達すれば、予算が増え、より良い仕事ができる。
(案件受注)
何故⑤
良い仕事ができれば、仕事ぶりから違う仕事が入ってきて喜んでもらえる人が増える
簡単ですが、こんな感じです。
ちなみに本来の何故の思考は以下の通りです。
例)納品するおにぎり100個ではなく、1000個納品した
何故①
何故1000個納品したのか?
注文書の記入を一人でチェックし、ミスがわかったのが発注後だった。
何故②
何故注文書のチェックが漏れたのか?
1人で確認しているため、確認が漏れた。
何故③
何故1人で確認しているのか?
従来1人で作業しているため、今回も一人で確認した。
何故④
なぜいつも一人で確認しているのか?
人が足らず、確認作業は簡単なため、1人でやっていた。
何故⑤
何故簡単な確認作業でミスが起こったのか?
書類の確認しにくさ、人員不足による慢性的な負担など。
こんな感じで改善まで出すことが目的です。
このnoteでは逆算思考について度々触れていますが、
逆算で考えるとやることが明確になります。
何故を繰り返すなかで逆算で考える癖がつくと、物事は明快になり、最短ルートでクリアすることができます。
それを考える、思考力がつきます。考える癖をつけ、思考力を磨く。
私もまだまだですが、何故を繰り返すことは普段からできる思考力の鍛え方です。毎日繰り返してより、考えを深めることが大事です。
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