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日本の広告費を見て思う紙メディアのこと
日本の広告費2023の概要
2023年の総広告費は、通年で7兆3,167億円(前年比103.0%)となり、前年に続き過去最高を更新。コロナ後のリアル行動の活発化など。
・インターネット広告(前年比107.8%)
インターネット広告費は、3兆3,330億円(前年比107.8%)と過去最高を更新。コネクテッドTVの利用拡大に伴う動画広告需要の高まりや、デジタルプロモーション市場の拡大。
・新聞広告費(前年比95.0%)
新聞広告費は、3,512億円(前年比95.0%)。2023ワールド・ベースボール・クラシックやラグビーワールドカップ2023などの大型スポーツイベントの開催があったものの、前年の北京2022冬季オリンピック・パラリンピックの反動減や物価上昇などの影響を受け、通年では減少。「交通・レジャー」が前年比114.9%増加。「流通・小売業」「食品」など減少。「官公庁・団体」は前年の参議院選挙の反動減により同82.4%。
・雑誌広告費(前年比102.0%)
雑誌広告費は1,163億円(前年比102.0%)。販売においては書籍は同95.3%、雑誌が同92.1%。一方で電子出版市場は同106.7%と成長。雑誌広告費は、出版社が保有するコンテンツ制作やファンベースを活用した企画、案件も増加。
日本の広告費を見て思う紙メディアのこと
確実に減っていくこと(新聞売上は前年比95%なので感覚よりも減りは緩やか。ただ確実に減る流れは止まらない)雑誌は前年比102%で増加(ただし電子コンテンツなど)。
人間がリアルな物体である限り、またはweb3.0でオンライン上でお金を稼いで、娯楽があったとしても、リアルなご飯を食べて、触感がある限り、触れるモノの価値は無くならないと思われる。
紙媒体は、個別化(パーソナライズ)されない。そして、ネットに比べてパッケージになっている。記事コンテンツ単体ではなく、一つのテーマなどに基づいて塊になっている。雑誌であれば特集、新聞は朝刊単体など。(ネットはSNSやLINEニュースヤフーニュース、googleアプリのレコメンド記事など、記事単体で流れる。)
新聞誌面はレイアウトされている。大事な要素は大きく目立つ。
新聞誌面は、ドキュメンタリーの連載のようで、またクイズや4コマ漫画などのエンタメ性も求められる。それらの塊から構成される読み物。
人の生活行動やデバイスの変化により、コンテンツの媒介は確実に変わっていく。情報の取り込み方は変わっていく。現在の若年層がシニアになりいづれは文字自体も読まなくなり(老化により読むのが大変になり)、一層音声コンテンツがふえるのではないだろうか。
可処分時間の限界からも、音声による”ながら視聴”が生活の中で効率的な情報摂取になるのではないだろうか。