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読書の備忘録

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ビジネス書、マーケティング、リベラルアーツ関連の読書備忘録です
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#戦略

経営戦略原論

経営戦略原論(琴坂 将広 著) 経営戦略論は、実務と理論にギャップが生まれがち。経営戦略論が歴史的にどのように発展してきたかを知る必要性がある。 「経営戦略の定義」「3つの階層」 ・全社戦略(コーポレートストラテジー) ・事業戦略(ビジネスストラテジー) ・機能戦略(ファンクショナルストラテジー) 組織、目標、道筋の要素を骨格として、何らかのゴールに辿り着くためもの。一般的に「外部環境」と「内部環境」の2軸から考えるものが共通している ミンツバーグの戦略の5P Pl

価格優位戦略

価格優位戦略〜高価格で収益を最大化する実践シナリオ〜(マイケル・V・マーン、エリック・V・ログナー、クレイグ・C・ザワダ 著) ■ 価格優位 ・多くの企業が成功していない競争戦略は価格優位 ・適切な価格は売上数量を増やすよりも増益を実現できる ・価格を増加:グローバル1200のうち、価格を1%増加すると営業利益は11%上昇 ・固定費を減少:固定費を1%を減らすと営業利益は2.7%だけ増加 ・数量を増加:売上数量を1%増加させると、営業利益は3.7%だけ増加 ■ 価格と売上

ブランド戦略論

ブランド戦略論(田中 洋 著) ■ブランドとは ・ブランドの語源は焼印 ・ある売り手の商品やサービスが他の売り手のものと異なるものとするための名前・用語・デザイン・シンボル、他の特徴(アメリカマーケティング協会) ・交換の対象としての商品・企業・組織に関して顧客が持ちうる認知システムとその知識(本書定義)→情報ベースのブランド観から意味ベースのブランド観へ 12の定義 1法律的用法(商標) 2ロゴ:商品を差別化して品質の保証をする 3企業:認知できる企業名 4簡易表現:素

コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント 第12版

コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント 第12版 (Philip Kotler, Kevin Lane Keller 著) PART1 マーケティング・マネジメントの理解  第1章 21世紀のマーケティングの定義   マーケティングの重要性   マーケティングの範囲   市場に対する企業の方針    基本的なマーケティングのコンセプト、トレンド、タスク  第2章 マーケティング戦略とマーケティング計画の立案   マーケティングと顧客価値   企業の戦略計画および事業

武器になる哲学

武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50(山口周 著) 「人」 ・報酬。人は不確実なものほどにハマりやすい  →Facebook、ギャンブルなど ・悪の陳腐さ。悪事は思考停止した凡人によってなされる  →悪とはシステムを無批判に受け入れること 「組織」 ・悪の代弁者  →あえて難癖つける人の重要性。似たような意見や志向の人が集まると知的生産の品質は下がる ・解凍、混乱、再凍結  →変革は慣れ親しんだ過去を終わらせること 「社会」 ・疎外→人間が

あたらしい戦略の教科書

あたらしい戦略の教科書 (酒井穣 著) ■戦略とは何か。 戦略とは旅行の計画。 現在地と目的地を結ぶルート。 ・現在地を明らかにする ・目的地を明らかにする ・現在地と目的地を結ぶ方法を考える ■戦略を理解するポイント ・現在地は常に変化している ・目的地は頻繁に変化しない ・ルートは現在地の変化に応じて変化する 優れた戦略をたてるには現在地の確認が鍵。戦略は中心メンバーの選出から始まる。希望を失わない人を選ぶ。 ■戦略と戦術 この区別にはさほど意味がない。 ・戦

ストーリーとしての競争戦略―優れた戦略の条件

ストーリーとしての競争戦略―優れた戦略の条件(楠木 建 著) 戦略は、アクションリストや法則やテンプレートではない。 勝ち負けの基準は、持続可能な利益。 ■2種類の競争戦略観 1.ポジショニング(Strategic Positioning) ⇒他社と違うところに自社を位置づけること。他社と違うことをすること。 2.組織能力(Organizational Capability) ⇒他社と違ったものを持つこと。 ■戦略ストーリーの5C 起承転結+1。ストーリーはエンディン

マイケル・ポーターの競争戦略 エッセンシャル版

マイケル・ポーターの競争戦略 〔エッセンシャル版〕 ジョアン・マグレッタ (著), マイケル・ポーター(協力) ■第1章:競争 競争にさらされた組織が、いかにして卓越した業績を達成するのか、その方法が戦略。競争がなければ戦略(勝つ方法)もいらない。 ・最高を目指す競争の誤ち スポーツと違って、たいていの事業に最高は存在しない。 異なるニーズを持つ顧客が存在するため、人によって最高であっても他の人には最高ではない。 ・独自性を目指す競争 戦略的競争は、他社と異なる道筋を

ドラッカーが教える実践マーケティング戦略

ドラッカーが教える実践マーケティング戦略(早嶋聡史 著) ■はじめに マーケティングの理想は販売を不要にすること。 マーケティングとはまずマーケットを知り、次にセグメンテーション。 ■第1章 マーケティング発想 ・企業の目的は顧客の創造。 1市場の変化を知る 2誰がどんな問題に困っているか 3その問題を自社の強みで解決する方法を考える 4それをコンセプト化する ・何を売りたいかではなく、顧客が何を買いたいか。 ・行動プロセス AMTUL →繰り返し購入しやすい購入プロ