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京都食堂探訪

今日は以前から気になっていた「お食事処 ゆかわ」さんに行ってきた。

昭和レトロたっぷりの内装でふんわりと落ち着く雰囲気。

私がお店に入るとカウンターに座って新聞を読んでいたおっちゃんが、「どうぞ、そこに座って」と案内してくれた。

おっちゃんが「何しましょ?」とすぐさま聞いてきたので私はあわててテーブルの上にあるだろうメニューを探した。しかし、メニューが見つからない。右往左往しながら店内を見渡すとメニューが壁にかけらている。

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うどんや丼ものが居並ぶ。酒類は・・・・ない。がっかり。ないものは仕方がない。気を取り直してメニュウーを急いで上から流し見る。

こ、これだな。と私がチョイスしたのはカレーうどん600円。素うどんが350円なのだからかなり高級うどんの部類である。よし、今日はこれだ。

と決意しておっちゃんに「カレーうどん下さい」と急いで伝えた。おっちゃんは、厨房のおそらく奥さんだろう女性に「カレーうどん」とだけ言って私に今しがたまで自分が読んでいたスポーツ新聞を私の目の前に突き出して「新聞読む?」というのだった。私は突然のことで思わず「はい」とさほど興味もないのに答えてしまった。おっちゃんは私に新聞を手渡すと店の奥に歩いていった。

そうこうしていると「カレーうどん」がやってきた。

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少し大きめのうどん鉢に溢れんばかりに注がれたうどん汁。フォルムだけでもうお腹いっぱいになりそうだ。見るからに美味しそうである。

さーていただきましょう。汁を一口すする。・・・・。

あ、甘い。砂糖がふんだんに入っているんじゃないかと思うぐらい甘い。私は首をかしげて「玉ねぎか?」と独りごちた。このあまーーいカレーうどんを食しているとあの昔食べた甘々カレーの巨匠「永井園のイチゴカレー」あれも凄まじい破壊力だった。

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こういうのも好きな人がいるのかもしれない。お子様に大人気なのかもしれない。と自分に言い聞かせてうどんの麺を啜った。

ん?麺を口に入れた瞬間に口の中で麺がふわりとなくなった。いわゆる「やわやわうどん」だった。このタイプか~。

私はツルシコタイプのうどんの「かんさい」さんを神とあがめているので、このてのやわやわうどんはどうもなじめない。私のなかでカレーうどんの基準になっているのが「うどん専門店 茂凡」さんである。カレーの香辛料の旨味と秀逸なうどんだしのコラボレーション。清水の舞台からダイブするつもりで白衣のまま食べに行ってもいいぐらいのおいしさです。茂凡のカレーうどんが基準で値段やカレーの香辛料、うどん出汁の旨味、お店の雰囲気等々が総合されて点数が付く。


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みて下さいよこの麺。細さが分かるかな~。決して素麺ではない太さとこし。うどんで言ったら奇跡的な細さ。それでいて腰がスゴイ。この麺でカレーうどん。なんだか伸びてしまいそうですが、ところがどっこいカレーの餡にまけない腰の強さがあるんですね~。素晴らしい。

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だがしかし、茂凡さんは閉店してしまいました。あの「水うどん」がもう食べれないなんて。透き通るような美しいツルシコ麺が!!!!絶飯になってしまうなんて、残念至極!!!!涙が止まらない。

だがしかし、だがしかーーし。『茂凡』で修行していた坂東さんが後を引き継ぎ、新生『うどんばしん』がオープンした。カレーうどんの名店として知られる茂凡。師匠の味を継承した坂東さんが作るカレーうどんは、今でもダントツの人気メニューだ。よかった。よかった。名店の遺伝子は残していかねばです。絶飯にならないで本当に良かった~。恐悦至極!!

話がずれ倒している。湯川さんのカレーうどんのお話だった。話をグイっとサクーーーッっともどそう。

湯川さんのカレーうどん。私の感想としてはあまーーーい、やわやわのうどん。ってことになる。星ひとつ!!!!(堺正章風に)

私の好みではないが、好きな人はいるかもしれない。是非、甘くて柔らかいカレーうどんを食してみたい紳士淑女の皆様は京都に来られたら「湯川」さんにレッツラゴーですぞ。

メマリーさんの京都食堂探訪の旅はまだまだ続く。



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