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初心者の波乗り体験(ボディボードデビュー)

6時にセットしたアラームが鳴るよりも、2分だけ早く目が覚めた。大したことないけど、妙な達成感を感じてうれしい。

仕事は休みなのに早く起きたのは、愛犬ミルちゃん(ダックス)の散歩に涼しい時間帯に行きたいのと、車で2時間かかるビーチへ朝からボディボードをしにいくためだ。

ミルちゃんはなぜかいつも6時ごろに自然と目を覚ます。今日も普通に起きてきた。「散歩行こっか?」と声をかけると、しっぽをブンブン振りながらクルクル回って喜んでくれた。ここまで喜んでくれると早起きした甲斐がある。抱っこして外へ連れていってポトンと地面に下ろしてあげると、そのまま動こうとしない。あんなに喜んでいたのに・・・。「ミル、やっぱり今日は気分がのらないの〜お散歩行かな〜い♪」と目が語っているようだ。だがしかし、日中一人でお留守番をするとウンチを食べてしまう恐れがあるので、なんとかしてウンチだけは今してほしい。

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抱きかかえて少し離れた場所までつれていってからもう一度地面に下ろすと、諦めたようでしぶしぶ歩き出す。よかった。セーフ。最短コースでくるりと一回りして無事帰宅。ご飯をお皿に入れてあげると、たいした距離を歩いていないのに、部活動をした後の高校生のようにがっついて食べている。食べ終わるのを見届けると、すぐビーチへ向けて出発。ねえさん(おねえっぽい彼。パートナー)は今日も仕事。まだ寝ているので、起こさないように抜き足差し足歩いて、静かに玄関のドアを閉める。

地元のビーチまで車で約2時間。近いような遠いようななんとも言えない距離感。海がない県のことを考えたら、全然近い方だろうな。わたしの暮らしている県には有名なビーチが多数ある。海が近づくにつれて、すれ違う車のナンバープレートが他県だらけになってきて少し心配になる。どの県も感染者が急増し続けている地域ばかりだ・・。来ないでと言うと、宿泊業や観光業界に従事する方々は困るわけだし、現状国や県が十分に保障してくれる訳でもない。経済を回すことと、感染リスクを抑えること、この両輪を回すことは本当に難しい・・・。

そうこうしているうちに到着。ビーチのすぐそばにあるサーフショップだ。今日は人生で初めてボディボードを体験する。グッズ一式のレンタルと、スクールを予約している。

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実は今、とある予約サイト(アウトドアからインドアまで、様々な遊びを扱っている)でうちの県のアウトドア・アクティビティが半額で体験できるという信じられないぐらいお得なキャンペーンをやっている。わたしも初めて知った時「え?半額?嘘でしょ?なんか裏があるんでしょ?」と疑ったのだが、本当らしい。予約サイト運営会社だけでは到底できないことだから、きっと県が補助しているのだと想像している。ツアー会社さんもコロナ禍で需要が落ちているし、わたしも自然の中で思う存分遊びたいし、これはWIN-WIN以外の何物でもないので、ありがたくこのキャンペーンを利用させてもらっている。この機会に、蜜を避けつつ、県内の様々な遊びを体験するつもりだ。

サーフショップのイメージは、失礼ながらチャラチャラした色黒のお兄さんたちを思い描いていたのだけど、事前に調べていた口コミ通りスタッフさんは皆とても親切で爽やかだった。色はもちろん黒いけど、チャラチャラさはない。ハイテンションなパリピタイプの方々(ごめんなさい。自分がはしゃげないタイプなのです。)が苦手なわたしからすると、すごくホッとするショップさんだった。よかった。

ボディボードを教えてくれるインストラクターさんは、真っ黒で長身、そしてクルクルちょっとパーマがかったオシャレなヘアスタイルに、甘いマスクの持ち主だ。極め付けに、優しいし紳士的だった。うわ〜言うことなしです。モテるんだろうなあ。今まで数えきれないぐらい愛を告白されてきたのではなかろうか。素敵だ。

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教え方もすごくわかりやすい。「波がきてます。これもなかなかいいですが、次の方がいいですね。いいのきてます。はい漕いで〜はい肘あげて!(サーフィンのスクール生さんと一緒に教えてもらっていたので、足につけたフィンをバタバタすることを漕ぐと表現)」最初は波がきているかどうかも見分けられなかったけど、2時間ほどのレッスンの間に、ひとまず波は見えるようになった。

先生が選んでくれる波はとても乗りやすかったので、2時間の間にたくさん乗れた。レッスンが終わると、先生は引き上げてしまうけれど、今日いちにちボードやグッズは貸してもらえるので、そのまま残って自分で波に乗ることにした。

先生の掛け声がなくなって最初はタイミングがわからなかったけど、だんだん慣れてくると自分で良い波を見つけて、漕ぎ出して波に乗ることができた。サーフィンはボードの上に立つからバランスを取るのも難しいけど、ボディボードは立たない分初心者レベルでは簡単。もちろんプロの方がやるような技は到底できないけど初心者の遊びとしては全然楽しい。

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だんだん疲れてくるというよりも、足につけたフィンが痛くなってきたので、海にはいって3時間半ほどで引き上げる。

顔がヒリヒリ痛い。

たった1日海で遊んだだけでも、夏を満喫できた気がする。

ふぅ、疲れた。心地よい疲れ。ミルちゃんは隣でもう寝ている。わたしも寝よう。

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