料理撮影よりもさらにスイーツ撮影がドラマチックな理由
クリスマスムードなスイーツの写真を集めてみました。フード撮影の中でも、スイーツ撮影は料理撮影とは異なるプロセスがあると思っています。
お菓子屋さん、飲食店さん、にそれぞれに行った自分を想像してみてください。
お菓子は、ショーウインドウにディスプレイされて並び、パッケージされていたり、素敵な箱に入っていたり。
お料理を楽しみにお目当ての飲食店に入ったらどうでしょう。活気のある空気感。お料理の味、見た目、温度、香り。提供時のスピード感、調理中の音。ライブ感があり、まるで劇場に入ったかのよう。
後者の料理を撮影するときは、私は常にライブ感というものを意識しています。お料理は作り立てが美味しいですよね。美味しさを伝えるには撮影時もスピード感が大事です。ですからスピーディーにそして美しく撮るために準備していくプロセスがあります。
前者のスイーツの場合はどうでしょう。私がお菓子を一から作って、それを撮るとして、全プロセスからの一連を通して見てみると、お菓子作りは綿密に工程をふみ、完成されたものなので、一旦、冷ましたり、冷蔵庫に入れたり。撮影するまでに一呼吸あるという感じです。お菓子は日持ちするものが多いというのも理由の一つです。
お菓子メーカーさんの商品撮影であれば、お菓子はレシピ開発から研究を重ね作り上げられた最高傑作の作品、であり、パッケージを開けて撮影するときは、とても緊張感があります。
上記のように、お菓子は完成した時点で世界観が完結しており、お菓子と向き合ってどう見せることで魅力が増すのか、想像していくことに時間を使いやすいのです。ですから、お菓子作りのプロセスを終え一呼吸置いて、ふたたび続編の本の扉を開くかのように、新たな世界観を想像し、撮る楽しみが、スイーツ撮影にはあると思っています。
それがスイーツ撮影の魅力で、ドラマチックに感じる理由なんです!
最後に、クリスマスケーキの撮影時のちょっとしたコツをお伝えします。
光の差す大きな窓を左側に、ケーキをセッティング。
ケーキのお皿の縁が大きいと、写真に余白が多く感じられてしまいます。ケーキのお皿は大きすぎないジャストサイズ、もしくは小さめを選ぶことが大切です。
トレーの中心にケーキを乗せたまま写真を撮るとケーキがお皿の後方に乗っているように見えるので、
トレーの少し手前に置いているのがわかりますか?これもバランスの良い盛り付けで写真に撮るポイントなので、ほんの少し意識して見てください。
出来上がった写真はこちら▽
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