高梨亜里 写真家・フードコーディネーター

料理を美味しそうに撮るコツや、写真を撮るのが楽しくなるような記事を書いています。 ht…

高梨亜里 写真家・フードコーディネーター

料理を美味しそうに撮るコツや、写真を撮るのが楽しくなるような記事を書いています。 http://ariswalk.art 2020年、2021年HCJ東京ビックサイト「美味しい写真の創り方」セミナー講師、西東京調理師専門学校「カメラの基礎知識」「フードコーディネート」講師

マガジン

  • 自分のカメラで料理を撮影する「美味しい写真の創り方」

    すぐに実践できる、自分のカメラで料理を撮影する、簡単なのに効果的なノウハウ「美味しい写真の創り方」をお伝えします。

  • 食品業界でD2C時代を制する「美味しい写真の創り方」

    「HCJ合同展示会」ヒト・モノ・情報の交流と発信を通じて、サービス産業の活性化に貢献するホスピタリティとフードサービスの商談専門展  2021.2.17オリジナル商品開発ビジネスステージにて登壇させていただいた 『食品業界でD2C時代を制する「美味しい写真の創り方」』セミナー内容を元に記事にしています。

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「シズル感」

すぐに実践できる、 自分のカメラで料理を撮影する、簡単なのに効果的なノウハウ 「美味しい写真の創り方」をお伝えします。 第2回は、「シズル感」です。 私は、料理の写真を撮るときに、一番大切にしているのがシズル感です。 一枚の料理写真から、それが伝えられなかったら、撮る意味もない、というくらい、の覚悟です(笑) 食べることは、生きることに繋がっていき、 写真を撮ることで、生命力を刺激するような何かを伝えたいという思いがありますね。 シズル感とは、「食品の食欲をそそる瑞々

    • プロフィール写真〜ロケ撮影

      こんにちは。 写真家、フードコーディネーターの高梨亜里です。 noteでは、料理写真の撮り方のコツや、写真を撮るのが楽しくなるような記事を発信しています。 先日、プロフィール撮影をさせていただきました。 これまでも、女性起業家さんや、お教室の先生のプロフィール写真を、こっそり撮らせていただいてきたのですが、好きなことをしていたり、自分に似合った環境にいるとき女性はとっても綺麗。 山小屋と都会の二重生活をするkeikoさんのお話は、いつも想像を超えてとても刺激的で、 薬膳セ

      • ‘今のわたし’ ポートレート撮影

        こんにちは。 写真家、フードコーディネーターの高梨亜里です。 noteでは、料理写真の撮り方のコツや、写真を撮るのが楽しくなるような記事を発信しています。 ‘今のわたし’ ということで、 プロフィール写真を撮ってもらいました。 撮影者カメラマンは、 原宿に40年スタジオを構えており、 今は下北沢にオフィス、という、 バイデン大統領と同い年の、わたしの父です。 大袈裟に盛り立てるつもりで、 ‘大統領のように、活躍する世代だよね!’ と話したら、 母が、‘大統領

        • スタイリング撮影の舞台裏 〜スイーツ&パン編

          こんにちは。写真家、フードコーディネーターの高梨亜里です。 noteでは、料理写真の撮り方のコツや、写真を撮るのが楽しくなるような記事を発信しています。 パン屋さんやお菓子屋さんのネットショップの商品撮影のご依頼が度々あり 今回は、どんなふうな流れで、どうやって撮影しているのか、撮影の舞台裏をご紹介したいと思います。 ①まず、どんな商品なのか、素材や、作り手さんの大切にしているビジョンや世界観、を可能な限り詳しくお伺いします。 ②商品名のリスト、撮影希望するカット内容リス

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        • 自分のカメラで料理を撮影する「美味しい写真の創り方」
          4本
        • 食品業界でD2C時代を制する「美味しい写真の創り方」
          5本

        記事

          ’写ルンです’で小学生に撮らせてみた写真

          こんにちは。 フードコーディネーター、写真家の高梨亜里です。 noteでは、料理写真の撮り方のコツや、写真を撮るのが楽しくなるような記事を発信しています。 ’写ルンです’がここ数年、10代や20代の若者たちに流行っている。 理由はレトロブームで、ファッションのみならず、昭和体験をしたい、 現像してどんな写真ができるかワクワクと待つ、手間をかける体験、 写真の仕上がり質感が見慣れたデジタルと一味違い、簡単にエモい写真が撮れる、 などということがあるようです。 私自身も、フ

          ’写ルンです’で小学生に撮らせてみた写真

          カメラを使える料理人になろう

          「カメラを使える料理人になろう」 これは、わたしもワクワクしてくる言葉です。 授業やセミナーでは、 食に関わるお仕事をされている方や、これから食の道に進むために学んでいる学生さん、 職業としてではなくても、食べることが好きだったり、料理を作ることが好きだったりする方とたくさんお会いすることができます☺︎ その度に感じることは、多くの場合 食べることが好きな方は、料理写真を見るのが好きだし、料理写真を上手く撮りたい、という思いがあるのだなと。 ソーシャルメディアが主流な

          二代目が考える、カメラマン気質って?

          子どもの頃から、父はもちろん、父の友人や身近な大人がカメラマン、という環境で育ったからか、カメラマンってこんな人? っていうカメラマン気質というか、上手く言葉に表せないような、ある共通の匂いのような何かを感じている。 今回は、それを文章に起こしてみることにます。 あくまでも、わたしの勝手な解釈だとも言えますので、ご理解の上、気軽に楽しんで読んでいただければ幸いです、笑 さて、父に続いて私も写真を仕事にすることになったのですが、 フードコーディネーターでもあり、写真家でもあ

          二代目が考える、カメラマン気質って?

          料理を美味しく見せるライティング 実践編

          すぐに実践できる、 自分のカメラで料理を撮影する、簡単なのに効果的なノウハウ 「美味しい写真の創り方」をお伝えします。 第4回は、「美味しく見せるライティング 実践編」です。 今回は、料理撮影における、具体的なライティングの作り方、についてお伝えしたいと思います。 光で料理を演出する 美味しさが際立つ、光の方向は? 料理撮影をより上手くする必須アイテム ライティングの作り方 図解 ケーキ編 ライティングの作り方 図解 ドリンク編 まとめ 1、光で料理を演出す

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          料理を美味しく見せるライティング 実践編

          料理を美味しく見せるライティング 

          すぐに実践できる、 自分のカメラで料理を撮影する、簡単なのに効果的なノウハウ 「美味しい写真の創り方」をお伝えします。 第3回は、「料理を美味しく見せるライティング」です。 まず、私がお仕事以外で撮り続けている写真 「Vegetable photo」のお話からはじめさせてください。 きっかけは有機農家さんとの出会いから。 農家さんが、食べてもらう人のことを思って作っている野菜、私たちの生きるエネルギーとなる美味しく安全な食材。人と人との信頼関係のつながりがそこにはあり、

          料理を美味しく見せるライティング 

          My story 〜この道を選んだ理由

          私はヘッドフォンが苦手だ。 全く関係ない話しからスタートしてしまったようですが、実は、とても関係のある話しで、 かつてそれは、肌身離さず音楽を聴き、感性を高める為のツールでしたが、 度重なる聴力検査を繰り返すうちに、音を認識する為のツール、 当時からそういう存在になってしまったのです。 *** 父はカメラマン、母はフラワーデザインと料理が得意な専業主婦で、幼少の頃からカメラや写真、フラワーアレンジメントや生け花、365日違うメニューというくらいアイデアある美味しい料理を身

          +5

          桜の景色をお届けします!

          料理写真とカメラアングル

          すぐに実践できる、自分のカメラで料理を撮影する、 簡単なのに効果的なノウハウ「美味しい写真の創り方」をお伝えします。 第1回は「料理写真とカメラアングル」についてです。 普段何気なく見ているレシピ本やメニュー表など、カメラマンの目線で見てみるのも面白いと思います。2つのアングルから見てみましょう。 【斜俯瞰】(しゃふかん) 広告や飲食店メニュー、料理本などに一番多く見られるアングルです。 料理写真の一番美味しそうに見えるアングルは、「斜め45度」と言われています。

          「視覚で、食品の質感を伝えることで、五感の記憶を呼び覚ます」

          「シズル感」という言葉をご存知ですか? 「食品の食欲をそそる瑞々しさ」を表す業界用語です。 食べるということは、とても五感を駆使しています。  これまでで最高に、美味しかったお料理の記憶を思い出してみると 想像している料理の質感はどんなものでしょうか? 味だけでなく香り、触感、温度感 熱々、ひんやり、なめらかな、つるっと、ふわっと溶ろける… 【質感】 材料の性質の違いによって受ける、印象や感触などの感じ。その材料が本来もっている感じ(広辞苑より) しかしながら、食品の

          「視覚で、食品の質感を伝えることで、五感の記憶を呼び覚ます」

          世界観を創造する絵コンテ

          写真の世界観をメーカーさんとともに創造していくにあたり、 事前に絵コンテを起こしイメージを共有することを、大切にしています。 撮影当日も、絵コンテがあることで、スタッフ全員が目指すイメージがはっきりと見え、スムーズな進行に役立ちます。 D2C時代を制する「美味しい写真の創り方」セミナーの主題として2つのキーワードを見出しました。 その一つが「世界観を重視した表現」です。 これは、王道な表現から、ニッチな表現まで幅広く可能性があります。 記憶に残る味の体験をプラスできれば

          食はクリエイティブ

          「食」はとてもクリエイティブだと私は思っています。 料理は味、見た目、触感や温度、香り。それだけでなく 提供される空間では、調理中の音を聞きながら、鮮度という時間軸をも大切にされる。味わう。それは視覚への感動や、記憶に刻まれるような香り、口入れた時の温度感や舌触り。その全ての経験は、まるで劇場の様です。 今までで、最高に美味しかった、お料理の味を思い出してみてください。 その記憶は味だけでないはずです。 五感を通して記憶が甦るはずです。 さらに、味覚は、誰とどんな気持

          試食の影響力

          結局、食品は、食べてみるまで味がわからないわけですね。 「そらとパンと旅」というユニット名で、有機野菜と天然酵母パンのマルシェ出店、ケータリングを、2015-2017年に横浜、都内で活動していました。 マルシェで一番大切にしていたことは、 「お客様一人一人の皆さんとお会いできること」 マルシェでは、会話と試食の影響力は大きくて、試食してみていただき 「美味しい!」となれば、ほとんどの場合すぐその場で購入してもらえました。 あとでネットで買おう、とかはないですからね。 ま