「数字」に頼るな

今回のこの記事に、「その本」を、貶めたり、批評したりする意図は全くない。

だが、最近、あまりにも、電車の中で見かける広告なので、こうやって記事を書こうという気になった。

その広告というのは、記憶が正しければ、「あなたの人生は、あと4000週間しかない!」という本の広告だ。

4000週間は、単純に「4000週間×7日間」で計算をして「28000日間」になる。

その「28000日間」を、1年間の「365日間」という数字で割ると、おおよそ「約77年間」となる。

私は、その本を読んでいないので、その「約77年間」という数字が、「0歳児の赤ん坊を起点として計算された「健康寿命」の「数字」がもとになっている」のか、それとも、「20代くらいの若者を読者層として想定したうえで、彼ら(彼女ら)に向けて、「人生100年時代」を見据えて、「あと「約77年間」生きる事ができる」というメッセージを伝えたい」のか、はたまた、その「どちらでもない」のかは、分からない。

だが、ただ一つ、言えることがあるとするならば、「私たちは、人生の全期間を通して、「4000週間」という「数字」を、意識し続けるということはできない」という事だ。

過去に、「1日は「1440分間」だから、その「1440分間」という「数字」を意識し続けよう」という、趣旨の内容が書いてある本を読んだことがある。

だが、人生の全期間を通して、「1440分間」という「数字」を意識し続けることのできる人は、ほぼ、いないだろう。

「4000週間」だとか「1440分間」とかいう、時間の「数字」は、「事実」なのかもしれない。

だが、私たちはその「数字」を、四六時中、意識し続けることはできないし、ましてや、その「数字」を意識し続けることと、その「数字」をもとに、自分で行動する、ということは、また別の話だ。

意識したからといって、「よし行動しよう」とはならない人もいるだろう。

いずれにせよ、こういった「意味」や「数字」といった「ノウハウ」に頼らずとも行動できる、というのがベストであることに変わりはないだろう。

今回はここまで。

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