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日曜日は働く

日曜日なのに休みじゃないお父さん。その事の意味がよく分からない子供がいる。

職業は舞台照明。伝統芸能やクラシックバレエ、芸妓さんのお披露目、有名人の演劇やイベントなど様々な舞台で照明を演出する仕事。

だから、基本的には平日に休みがあって、土日祝は仕事。

子供たちの参観日や運動会など学校行事に参加することはほとんどなかった。
1度だけ、末っ子が幼稚園の頃にあった運動会に参加した。一緒に走ったりもした。
楽しそうな顔をするお父さんだ。

それからも、仕事で行事に参加出来なかった。

子供は無邪気に聞く。

「お父さんなんで来られへんの?」

お母さんが答える。

「家のために働いてるねん。」

幼い頃は意味が分からなかったけど、中学生、高校生と成長していくにつれ、視野が広がることで段々と意味が分かってきた。

私たちのためにお父さんはお金を稼ぎ、私たちのためにお母さんは家で体を張ってくれているのだと。

これはお父さんだけじゃなく、お母さんとコミュニケーションを取る事で2人が連携プレイをしていたんだと、感じた人も少なくはないでしょう。


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