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起立性調節障害が東洋医学で改善した話 ①予兆


「起立性調節障害」は軽い病気と思われがちですが、周りのサポートが不可欠な病気です。闘病者の方だけでなく、ご家族や小中高生のお子様をお持ちの保護者の方々、学校の先生方、お友達など、たくさんの方にこの病気のことを知っていただけたら嬉しいです。

起立性調節障害とは、自律神経系の異常で循環器系の調節がうまくいかなくなる疾患。主な症状として、起立時の急激な血圧低下によるにめまい動悸失神、その他にも睡眠障害食欲不振腹痛頭痛倦怠感など。
「朝なかなか起きられない」のも特徴的な症状の一つだが、決して怠けているわけではなく、自律神経の機能低下によるもの。


この坂って、こんなにしんどかったっけ…?


最初の予兆はごくごく小さなものでした。
中学生の頃、私は友達と自転車で通学していたのですが、途中に自転車では登り切れない急な坂があり、毎日自転車を押して登っていました。
朝早くから、教科書の入った重いリュックを背負って自転車を押すことは、健康体であっても中学生の小さい体にとって苦しいものでした。
そんな生活を1年以上続けた中学2年生のある頃から、なんだかこの坂が今まで以上に苦しいと感じるようになったのです。
「なんか今日は疲れるから、ちょっと休憩しよう。」と途中で足を止め、友達と少しおしゃべりをした後、また頑張って登りきる。そうやって朝から一苦労して登校していたのですが、ある時途中で動悸が止まらなくなって動けなくなり、友達には先に行ってもらい、私は後からゆっくりゆっくり自転車を押して登りました。登り切った時には過呼吸状態で、その場で呼吸が整うまで呆然としていることしかできませんでした。

その後体調はどんどん悪化していき、ひどい頭痛や動悸で朝起きれなくなり、学校に行けなくなりました。2階の自室から1階に降りてくるだけで、顔が真っ青だったそうです。あまりにも頭痛に苦しむ私を見て、「何か脳に異常があるのでは…」と感じた母が、脳神経外科を受診してみようと連れていってくれました。そこでも待ち時間に頭痛がひどく、呼吸が浅くなって苦しかったことをよく覚えています。そこでMRI検査などをした後、お医者さんが下した判断。

脳に異常は特に見当たらないし、
偏頭痛かうつ病なんじゃないですかね?


もちろんうつ病もつらい病気なのは重々承知ですが、当時の私は特に精神的に病んでいることもなく、頭痛がひどすぎて動悸もするといった体の不調だけを感じていたので、軽くうつ病なのではと言われた時にはショックでした。母も同じ思いで、もうあの病院には二度と行かないと怒っていました。
偏頭痛の薬を出され服用したものの、一向に良くなる気配が無い…。
学校も既に2週間近く休んでしまったでしょうか。そんなある日、意外なところで病名を知ることになるのですが、そのお話はまた次回。


ありさん

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