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そもそも、生きている

生きているということを、あまりにも忘れすぎてはいないだろうか。

生きていることが当然な世の中になって、自分の命があることを忘れている。

生きていることは当然だから、私たちには生きること以上のことが求められていて。

仕事で成果を出すこと、何かの活動をすること、そのほか色んなことが生きることに+αで求められている。

その一方で「ただ生きているだけでいいんだよ」という言葉だけが存在している。

しかしその言葉をかけられた本人が、「ただ生きているだけでもいいんだ」と実感できる世の中にはなっていない。

そんな矛盾の中で生きている今、人によってはものすごく生きづらさを感じているはずだ。

そもそも私たちは生きているのだ。何か生産的なことをする以前に。

生きているということにもっと目を向けて、呼吸をして生活をしていることを思い返す。

そんな時間が一番大事なのだと私は思う。

当たり前すぎるかもしれないけれど、自分が生きていることを実感する作業が必要だ。

お腹が空いたらご飯を食べること、空がきれいだなと思うこと、眠くなったら眠ること。

そんなひとつひとつのことを丁寧に実感していくことが、生きる原動力になる。

生きる+αのことに時間を取られてすぎて、土台の部分を固める時間が少ないのだ。

焦らないでいい。

じぶん速度で良いのだから、生きている実感を人生の土台として作り上げていくこと。そう自分にも言い聞かせていたい。

そもそも、私たちは生きているのだから。

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