飾り気のない輝きで
今日はすこし、自分の話をしてみようと思う。
自分を良く見せたいとか、いい人だと思ってもらいたいとか、昔は無意識にもそんなふうに思ってしまうことがあった。
いつもの自分ではいけないと心のどこかで思っていたから、人の前ではいつもの何倍も頑張って、なんでもやって見せようと突っ走ることが多かった。だからなのか、よく「真面目だね」とか「いつも全力だよね」と言われていた。
本当は等身大で何も飾らない自分でいたかったのに、つい力んでいる自分がいた。
自分を追い込み過ぎていたのだと思う。もっともっと、賢くなくちゃいけないし、頼られるような人間でなくちゃいけないと思っていたから。
そんな気持ちで自分を奮い立たせていたから、いつしか、自分でいることを忘れてしまった。何をしていても、自分がどこか行ってしまったような感覚で、好きなものも嫌いなものもよくわからなかった。
自分が自分に納得できるかどうかよりも、誰かに納得してもらえる自分になれているかどうかを大事にしていたのだから当然だと思う。誰かに認められることばかりを優先して、自分自身は自分のことを認められていなかったのだ。人に認められてこそ、輝けると思って、自分を大きく強く見せようと飾っていた。
でも、そんな自分のままでは苦しいと気づいて、少しずつ本来の自分でいる練習をした。大きく見せようとしていない、そのままのサイズの自分を好きになろう。私はどんなことに興味があるかな。何をいいと思うかな。どんなことに幸せを感じるかな。
自分の好きなことを愛してみたら、だんだん飾らない自分のことも好きになれた。このままの自分でも、小さな世界を照らすことはできると思えた。
だから飾り気のない輝きを持っていたいと思う。それは誰しもが持っているものだと思うし、ゆっくりと見つけていくものだと思う。
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