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時に自分を忘れること

「仏道をならうというは、自己をならうなり。
自己をならうというは、自己をわするるなり。(仏の道を知るということは、本当の自分を知るということである。本当の自分を知るということは、自分のことなど忘れてしまうということである。)」

この言葉に、救われることがある。

最近見ていたYouTubeで、「自分なくし」という言葉を見かけて、その言葉が心に響いた。

「あなたはどんな人ですか」

「あなたは何をしている人ですか」

「あなたの得意なことはなんですか」

そんな言葉に答えなければならない世界の中で、「自分さがし」をしようとして、自分を見つけようとして、疲れてしまうことだってある。

自分にできることは何だろう、私の個性は何だろうと一生懸命になって答えを探している人に、

「自分が何者なのかさえ考えなくなって”自分なくし“ができたとき、本当の自分を知るんだよ」

という優しいメッセージを投げかけてくれる言葉だ。

「自分とは」と頭で考えるのではなくて、もっと直感的になって、もっと自由に、自分の魂が赴く方へと進めばいい。

自分の個性や自分が何者かを考えることさえ忘れてしまうほど、なにも飾らずに、心地の良い生き方をなによりも大事にしていればいい。



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