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AI・機械学習・LLM等の特許調査ツール比較まとめ

日本で一番ベンチャーの知財担当をしているarisadaです。(おそらく)
これまでに、LINE→メルカリの知財立ち上げに従事し、現在は複数のスタートアップ・ベンチャーの知財活動立ち上げを支援しています。

最近はAIや機械学習などの流れが特許調査にも及んでいます。
DX推進により今後より一層AI等を利用した特許調査が主流になるのではないかと想像する日々です。(特許庁の審査に導入されれば先行技術調査の段階で同じ文献を見れるので効率がよくなりそうです。)

従来の特許調査(特に先行技術調査)はかなりの時間がかかります。
文言をセットして、類似文言を調査して、サーチをかけて出てきた大量の文献を目視でスクリーニング、、、

精度が高いことが前提ですが、AI等を活用した特許調査はこれまで人力で行っていた多くの作業をAIが代替してくれるので、大幅な作業時間の削減が見込めます。
どうせ同じ結果(なんならそれ以上の結果)が得られるなら楽をしたいという個人的な思いからAI等を利用した特許調査ツールを検討してみました。
AI特許調査ツールの導入を検討している方のお役に立てれば幸いです。


Amplified

引用:https://www.amplified.ai/

無料トライアルも準備されているので気軽に試せる。オンラインのデモあり。(個人的にはとりあえずトライアルしてみることをおすすめしたい。)
複数プランあり 料金プラン
・月5万円/ユーザ(+月1万円/追加ユーザ)
・大企業向けプランは要問合せ
文章入力・特許番号による調査が可能。


AI Samurai

料金は不明(要問合せ)プラン一覧

先行技術調査:
「発明内容」を文章で入力すると、AIによる類似文献評価を行う。最も類似する文献5件を抽出し「発明内容」の類似度の高さをA〜Dの4段階で評価。5つの類似文献を並べたクレームチャートを自動で生成。
クリアランス調査:
「発明内容」を入力すると、AIによる検索によって類似度が高い順に抽出された500件の特許文献のリストを生成。リストの項目には、書誌情報、発明の要約、請求項に加えて検索した「発明内容」の類似度が記載される。
無効資料調査:
特許登録番号もしくは、「発明内容」と調査したい基準日を入力して検索すると類似特許の抽出を自動的に行い、AIにより無効化可能性の評価をし5つの類似文献を並べたクレームチャートを生成。


Patentfield

月2万円〜 料金プラン
複数の検索方法がある。AIセマンティック類似検索は1000万件以上の大規模な特許文書から言葉の意味を学習し、類似概念文書を検索してくれる。


Octimine

デンネマイヤーによる特許調査ツール
セマンティックサーチ対応
料金不明


Patent Explorer

AIエンジンを変更した、Patent Explorer Xが近日公開されるとのこと。2021/12/09現在詳細不明



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