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今年のYAの読書会で読んだ(大人に勧めたい)ベストYA???

優先順位をつけるのが苦手なので、ベストなんとかとか決めるのっていつもやってないのですけど、気が向いたので書きますですよ。ふぎゃー。

あ、順不同です。脳内常時カオスなんで。

まず、一番最近の、YA読書クラブのテーマ本にしたこの本!

アヴィです!! アヴィ健在!!(昔の作家だと思っていた!!w 生きてたんだ!)
7つの短編集、主人公は全部12歳ぐらいの少年。男の子からみた家族の葛藤が中心です。問題のある父からの冷静な息子のクリティカルな自立のお話、なかなかないと思う。
読書会のために読み直していてふと気づいたこと。それは、作品の舞台が米国のいろんな州になっていることです。ロサンゼルスだったり、ブルックリンだったり、ボストンだったり、ペンシルバニアだったり、コロラドだったり……。場所を気にしながら再読しているうちに、読みながら米国を旅しているような気分になりました。でも、ある程度の地理や文化がわからないとイメージできないので、日本在住の読者のなかでは、大人のほうにとっても面白いYAなのではないかな!!!
短編映画のオムニバスみたいです。映画で見たい。
どうにもならない感が漂うお話が続いた後で「ブリーフ派、それともボクサーパンツ?」という短編、すくわれます。
それから、登場人物が、朝鮮戦争にいった祖父だのベトナム戦争帰還兵でPTSDで家庭崩壊した祖父だの、戦没将兵記念日だの、距離感もってちらちらと戦争の歴史が入っているところがはっとさせられました。

次は横浜緑YAカフェの読書会のテーマにした本

筋としては恋愛小説なんですが、SFチックな不思議な設定で、同じ年齢のそれぞれの家庭環境や生い立ちの人の生活を知っていけるフィクション。教員やスクールソーシャルワーカーになるための勉強をしている学生に勧めたいです。


次、YA*cafeのテーマ本。ドイツ語コミック賞受賞作『マッドジャーマンズ ドイツ移民物語』。小説でなく、マンガ……ビジュアルブックです。アメコミとも日本のマンガとも違う、アートな絵本のような芸術的視覚的な文学作品です。生まれ育った国から離れるということ、国の体制で一市民の人生が翻弄されていくこと、いろいろ感じとることができます。

YA読書会、気になったかたは下のサイトで情報載せてます。


「YA読書クラブ」「YA*cafe」「横浜緑YAカフェ」3つの読書会の世話人をしています。

2017年より、「YA読書クラブ」「YA*cafe」「横浜緑YAカフェ」の読書会のいずれかに3回出席した中学生・高校生(または18歳未満の人)に1000円の図書カードをプレゼントする企画続けています。

先日、6人目と7人目の中高生に中高生読書奨学金をお渡ししました。

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筋肉体操のパネルの前で面白ポーズにご協力いただきました!!

中高生読書奨学金は、読書会にいらっしゃる大人の方の参加費やYARCへのカンパの一部を使わせていただいています。



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