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わたしの本棚

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わたしの読書記録です。
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#アミの会

本棚:『おいしい旅 しあわせ編』

『おいしい旅』は「想い出編」と「初めて編」があり、それに続く「しあわせ編」。アミの会によるアンソロジーでして、アミの会とは女性作家による集団で、メンバー以外の作家がゲスト参加することもあります。 本作で私が一番好きだなと思ったのは、ゲストの三上延さんの『美味しいということは』。三上延さんといえば、一時期『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズを読んでました。話題になった時期よりだいぶ遅れてましたが。 美味しいということがどういうことなのかは、人によって答えはさまざまだと思いますが

本棚:『おいしい旅 初めて編』

アミの会のアンソロジー。先日読んだのは『おいしい旅 想い出編』で、執筆者も異なります。こちらのゲストは坂木司さん。『和菓子のアン』シリーズ好きでして、続きは出ないのかなぁ~と熱望しています。 「想い出編」に比べると、こちらの方が全体的に重い感じがしました。そんな中でも久々に食べたくなってしまったのが、パイナップルケーキ。初めて食べたのは、社会人になってからで、出張者のお土産でした。パイナップルケーキも色々あるようで、作品に出てくるのは、私が食べたことがあるのとは違うようなので

本棚:『おいしい旅 想い出編』

実力派女性作家集団の「アミの会」によるアンソロジー。アミの会は以前は(仮)が付いていましたが、10冊刊行を節目に、本作より(仮)は取れたそう。 「おいしい旅」なので、幸せを感じる作品が多かった印象ですが、特に福田和代さんの『幸福のレシピ』が「幸せだなぁ~」と羨ましく思いながら読みました。また、矢崎存美さんの『下戸の街・赤羽』を読んで、「お菓子のヤケ食いやってみたい!」と思いました。 自分がもう一度味わいたい想い出の味は何かな~と考えて思いつくのは、アメリカで食べたステーキ美味

本棚:『ここだけのお金の使いかた』

女性作家の集まり「アミの会」によるアンソロジー。アミの会の作品は、メンバー以外の作家がゲストとして参加することもあります。お金に関する小説といえば 原田ひ香さんの『三千円の使いかた』が人気ですが、本作でのゲストが原田ひ香さんでした。 原田ひ香さんの話はFIREでして、ここ最近、FIREの本を読んでいるので、ちょっとニヤニヤしながら読んでしまいました。なかなか身近にはいないと思っていましたが、おそらく公言はしないだろうから、実は目指している人、近くにもいるのかもしれないなぁ。

本棚:『11の秘密 ラスト・メッセージ』

女性だけの書き手の集まり、アミの会(仮)によるアンソロジーの9冊目です。といっても私が読んだことがあるのは、はじめの『捨てる』のみで、今回が2冊目です。でも、現時点ではこちらが最新作でして、コロナの話が出てくる作品もちらほら。 一番印象に残ったのは、ちょっとゾクゾクしながら読んだ、近藤史恵さんの『孤独の谷』。タイトルからして、明るい感じはしないですが、なんだろう?と思いながら読み進め、後味も…。 好きな作家のひとり、大崎梢さんの『もうひとつある 鷹宮家四訓』では、タイトルの通